オズのホボ王子
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第五幕その六
「わしは大歓迎じゃ」
「それでは」
「詳しい日と場所も聞いておる」
既にというのです。
「だからな」
「それで、ですか」
「今から楽しみにしておるぞ」
「それではいらして下さい」
「是非のう、オズマ姫ともお会いしたい」
「あの方ともですか」
「暫く振りにな、そして上様ともお会い出来る」
こうもです、秀吉さんは言いました。
「他のお歴々にもな」
「上様といいますと」
「織田信長さんですね」
すぐにです、ジョージは言ってきました。
「そしてお歴々は」
「そうじゃ、わしの同僚の」
「織田家の家臣の方々ですね」
「皆今ではオズの国におられるわね」
王女も言ってきました。
「それでなのね」
「あの方々ともな」
「お会いしたいですか」
ジョージが尋ねました。
「そうなんですね」
「今のわしはオズの国の者でじゃ」
そうなっていてというのです。
「そしてじゃ」
「そのうえで、ですか」
「天下人でない、織田家の家臣に戻っておる」
「そうなのですか」
「だからな」
それ故にというのです。
「久し振りにお会いすることも」
「楽しみですか」
「そうじゃ、ではな」
「パーティーの時は」
「楽しみじゃ、そしてわし以外のこの街の者もか」
「お誘いしています」
王子が答えました。
「そしてどの人もです」
「来てくれるか」
「そうです」
「それは何よりであるな」
「そうですか」
「この街は面白い者が多いからのう」
それでというのです。
「だからな」
「それで、ですね」
「宜しく頼むぞ」
「この街の色々な人達も」
「宴に招くのじゃ」
「そうさせて頂いていますし」
それにというのです。
「これからも」
「声をかけるか」
「そうしていきます」
是非にというのです。
「この街にいる間は」
「それではな、あとこの街の名前は大阪というが」
「そうですね」
「前は大坂といった」
そうだったというのです。
「それがじゃ」
「名前が変わったんだね」
「そうなのじゃよ」
モジャボロに海老の串カツを食べつつお話します。
「これがのう」
「そうなんだね」
「うむ、そしてな」
「そして?」
「大坂城もな」
「ああ、大阪城になったんだね」
「英語だとわからんが」
それでもというのです。
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