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おぢばにおかえり

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第六十九話 先輩達と会ってもその二十七

「その時はお願いするわ」
「よかったらゴールデンウィークでも」
「ゴールデンウィークはずっとこっちよ」
「そうなんですか」
「ええ、そうしてひのきしんさせてもらうわ」
 このことはもう決めています。
「私はね」
「それじゃあ夏休みは」
「夏休みはある程度ね」
「自由ですか」
「ええ、ただ自動車免許取るつもりだから」
 このことはお父さんとお母さんにも言われています、教会にいますと行き来でどうしても必要だからです。
「あまり時間はね」
「ないですか」
「だから行ける時は言うわね」
「お願いします、本当に会って欲しいんで」
 かなり切実な言葉でした。
「楽しみにしています」
「楽しみなの」
「はい、本当に」
 私に強い声で言いました。
「ですから」
「お二人となのね」
「天下茶屋でお会いして下さい、それとです」
「それと?」
「大叔母さんおぢばにも帰ってくれるので」
 だからだというのです。
「そこでもです」
「お会いしてっていうのね」
「はい、大きい方の大叔母さんですが」
「お姉さんなのね」
「そうです、会って下さい」
 私に頼み込む感じでした。
「宜しくお願いしますね」
「新一君本当に大叔母さん達を大事に思っているのね」
「だから言うんです」
「そういえば前にお祖母さんのお一人滅茶苦茶に言ってたけれど」
 このことを思い出しました。 
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