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八条学園騒動記

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第六百五十七話 お姫様その一

                お姫様
 タムタムとロミオは洪童が寝ると自分達もそれぞれ寝袋に入って寝た、だが多くの面々はまだ起きていて。
 打ち上げて飲んで食べていた、その中でプリシラはエイミーに言った。
「セーラってお姫様よね」
「マハラジャのね」
 エイミーもその通りだと返した。
「そうだけれど」
「そうよね」
「そんなのあんたも知ってるでしょ」
「セーラが転校してきた時にね」
「今更じゃない」
「いや、お姫様ってね」
 プリシラはジンをロックで飲みつつコニャックをストレートで飲んでいるエイミーに話した。横にはペリーヌとカトリもいる。
「連合にもいるけれど」
「君主の国にはね」
「皇室とか王室にね」
「そうだけれどね」
「けれど限られてるわよね」
 その数はというのだ。
「連合全体でもそんなにいないわね」
「そうね」
 カトリもそれはと答えた。
「連合って共和制の国は九割位で」
「君主制の国は一割位でね」
「三百以上の国の中で」
「そうだからね」
「千人もいないでしょ」
「そうよね」
「四兆の人口がいるけれどね」 
 それでもというのだ。
「王子様そしてお姫様はね」
「千人もよね」
「絶対にいないわ」
「そうよね」
「エウロパだと違うのよね」
「あそこは王様にね」
 カトリはラム酒をロックで飲みながら話した。
「貴族がいるでしょ」
「あの偉そうな連中がね」
「それで領地を持っていて」 
 それでというのだ。
「その領地を持っている連中のお家ではね」
「お姫様よね」
「ご領主様のお家のね」
「そうなるのよね」
「あと江戸時代の日本でも」
 カトリは今自分達がいる国の話もした。
「幕府に三百以上の藩にあと千石位の旗本の家だとね」
「お姫様だったの」
「娘さんはね、だから昔の日本もね」
「お姫様多かったのね」
「江戸に行けば」
 それこそというのだ。 
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