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オズのホボ王子

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第四幕その六

「あの街は」
「野球もなんだ」
「黒と白の縦縞のユニフォームのチームでね」
 それでというのです。
「虎がモチーフのチームなんだ」
「そのチームもあるんだ」
「とても賑やかで」
 そうしてというのです。
「漫才も落語もあるね」
「お笑いもあるんだ」
「笑いの絶えない街だよ」
「成程、お話を聞けば聞く程ね」
「行きたくなったね」
「そうなったよ」
 実際にというのです。
「本当に」
「それではね」
「行こうね」
「それではね」
 こうお話をしてでした。
 一行は今度は蔵センターに向かいます、その中でモジャボロは言いました。
「何か今回の旅もね」
「色々行くね」
「ええ、けれど貴方はよね」
「もうギリキンとマンチキンに行ってるよ」
「そうよね」
「だからもう今回はね」 
 まさにというのです。
「オズの国の各地をね」
「巡っているのね」
「そうしたね」 
「旅になっているのね」
「そのお陰でね」
 王子はさらに言いました。
「僕はオズの国に詳しくなったよ」
「そうなったのね」
「そう実感しているよ」
「それはいいことね」
「うん、いい旅になっているよ」
 こう言うのでした。
「楽しいしね」
「それはいいことね」
「旅をすると」
 そうすると、というのです。
「学ぶこともね」
「多いわね」
「そのことを実感しているよ」
「そうね、じゃあ次は」
「クマセンターに行こう」
 次の行き先はもう決まっていました、それでです。
 一行はぬいぐるみの熊達の国である熊センターに向かいました、ですがテーマパークを出たすぐのところにです。
 鉄道の駅がありモジャボロの弟さんが言いました。
「こに乗ってね」
「そうしてだね」
「熊センターに行かない?」
「そうだね」
 王子は弟さんの提案に頷きました。
「それじゃあね」
「これに乗るね」
「うん、そしてね」
 王子は弟さんに答えました。
「そのうえでね」
「熊センターまで行くね」
「そうしよう」
「それと鉄道を使えば」
 弟さんはさらに言いました。
「さっきお話していた日本の街にもね」
「カレーのある」
「そこにもすぐに行けるよ」
「鉄道も便利だね」
「オズの国の鉄道は特にみたいだね」
「行きたい場所に線路が行って駅もそこに着くからね」
「そう、だからね」
 その為にというのです。 
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