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八条学園騒動記

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第六百五十六話 飲み過ぎてその十

「そしてね」
「そのうえでだな」
「資源を得て開発や開拓も進めて」
「人口もだな」
「産めよ増やせよで」 
 人口を増やす第一の方法である。
「あと移住を勧める」
「他の国からな」
「韓国の魅力をアピールしてね」
「ないなら作ってだな」
「そうしてね」
 そのうえでというのだ。
「人口を増やして」
「日本並にしないとな」
「当然日本も増えていくけれど」
 連合の人口は増え続けている、今では百年で三倍のペースでそうなっている。その中に日本もあるのだ。
「けれどね」
「韓国はそれ以上にだな」
「人口を増やしていって」
 そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「発展することだな」
「そうしていけば」 
 そうすればというのだ。
「かなり先にはね」
「韓国は日本を超えられるな」
「うん、技術や個人所得の違いもあるけれど」
 連合では個人所得の違いは国単位ではあまりない。
「それ以上にね」
「人口だな」
「もうそれが第一だよ」
 何と言ってもというのだ。
「だからね」
「韓国は本気で日本を超えたいならか」
「本気でそう考えているのなら」
 それならばというのだ。
「やっぱりね」
「人口だな」
「それだよ」
 見ればロミオも酔い潰れる寸前だ、呂律が怪しくなってきた口調にそれが出ている。だがそれでも言うのだった。
「もうね」
「どんどん増やすべきだな」
「それ言う人いないの?」
「いるが」
 それでもとだ、洪童はいよいよ倒れそうな顔で答えた。
「それで増やしてもな」
「それでもだね」
「日本以上の出生率にはな」
「なっていないんだ」
「それで負けているとな」 
 出生率でもいうのだ。
「言うしな」
「出生率の上昇よりもだ」
 タムタムは何とか呂律を守りつつ述べた、呂律を守る為に実はかなり苦労していた。 
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