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オズのホボ王子

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第三幕その六

「だからだよ」
「きっとよね」
「そうなるよ、それとね」
「それと?」
「僕達の旅はこれからどんどん楽しいものになるよ」
 こうも言うのでした。
「絶対にね」
「それもオズの国だからよね」
「そうだよ、だから楽しいものになっていく中をね」
「進んでいけばいいわね」
「そうしていこうね」
「それではね」
 王女も頷いてでした。
 さらに先に進みます、そしてです。
 先に川を見たところで教授が言いました。
「この先には橋があるけれど」
「それでもだね」
「最近この橋は凄くなったんだ」
 モジャボロの弟さんにお話しました。
「だから見ものだよ」
「どんな橋かな」
「それをね」
「今からだね」
「見ようね」
 こうしたお話をしてでした。
 一行は橋に来ました、その橋はといいますと。
 見事なアーチ形です、ジョージ達五人は黄色いコンクリート製でその形になっている橋を見て目を丸くさせました。
「またこれは」
「凄い橋ですね」
「奇麗な黄色で」
「しかも奇麗な形ですね」
「いい橋ですね」
「この橋がなんだ」
 教授は笑顔でお話しました。
「新しく建てられたね」
「凄い橋ですね」
「確かに凄い橋ですね」
「奇麗ですね、色も形も」
「それも頑丈そうで」
「いい橋ですね」
「この橋を渡ってね」
 そうしてというのです。
「先に進もうね」
「この橋を造ったのは誰かな」
 王子は橋を見て思いました。
「一体」
「ウィンキーの建設会社の人だよ」 
 教授が答えます。
「ブリキの樵さんがここの橋をかけなおそうとお話してね」
「政治でだね」
「うん、そしてね」 
 そうしてというのです。
「引き受けた会社がね」
「かけたんだね」
「そしてね」
 それでというのです。
「この橋を造ったんだ」
「成程ね」
「会社の人達にとっても自信作だそうだよ」
「そうなんだ」
「そう、だからね」
 それでというのです。
「今からこの橋を渡って」
「そのうえでだね」
「先に行こうね」
「そうしよう」
 王子は教授に笑顔で頷いて応えてでした。
 そのうえで橋を渡りました、アーチ形の橋はとても奇麗でしかも頑丈で。
 一行は気持ちよく進めました、それで王女は橋を渡り終えてからこんなことを言いました。 
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