仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第四百九十四話 戦士達が集まりその十七
「常に見てだ」
「そうしてですね」
「その通りだ」
女王であるアンリエッタにも応えた。
「俺はやってきたしな」
「これからもですね」
「やっていく、神が何だ」
二ノ宮はこうも言った。
「人間を甘く見るな、絶対に勝ってやる」
「そして勝った後は」
「大笑いしてやる」
アンリエッタにこうも答えた。
「その勝利をな」
「そうされるのですね」
「人間に負けた神をな」
「あの、二ノ宮さんって何か」
友奈はここまで聞いてこう言った。
「何か違う様な」
「かなり歪んでるわよ」
猫娘が答えた。
「純粋だけれどね」
「それでもなんですね」
「ええ、この人はね」
「歪んでいますか」
「そこがまた人間的だけれどね」
「ある意味魅力的だけれど」
有栖院凪はこう述べた。
「やっぱりそこが気になるわね」
「若しかして過去に何かあったんじゃないかな」
泡沫はこう考えた。
「それでこうなったのかな」
「それ有り得るわね」
「そうじゃないと人ってこうならないからね」
「そうよね」
「人間トラウマで変わるものだけれどな」
レスターの考える顔で述べた。
「二ノ宮さんもちょっと極端だな」
「君もそう思うよね」
「ああ、どうもな」
こう泡沫に答えた、それも考える顔で。
「だからな」
「何かトラウマがね」
「あったのかとも思うな」
「トラウマは治した方がいいよ」
「それはな」
「まあ言いたいことは何でも言え」
エクボは二ノ宮に真顔で声をかけた。
「話すだけでも違うからな」
「だからな」
「言いたくなってな」
そうしてというのだ。
「それでな」
「その時にか」
「何でもな」
「では言いたくなれば言う」
これが二ノ宮の返事だった。
「そしてだ」
「言うな」
「ああ、その気持ちを受け取っておく」
二ノ宮は真剣な顔で答えた。
「俺もな」
「そうしてくれよ」
「話せる仲間か」
「そうだ、そういうのがいてもいいだろ」
「そうだな、この世界でもな」
二ノ宮は会社の彼等を見て言った。
「何人かいるしな」
「私も?」
「お前でもな、聞くことは出来るだろ」
「聞くだけ」
この世界のリムはいつもの目で答えた。
「それだけ」
「そうだな、しかし聞いてもらえるとな」
「いいの」
「それだけで違うものだ」
二ノ宮は真顔で答えた。
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