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オズのホボ王子

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第二幕その八

「僕達がオズマ姫達に代わって先にリンキティンク王の国に行くことになったけれど」
「実は皆を待っていたんだ」
 弟さんも言ってきました。
「皆がここに来ることがわかったからね」
「オズマ姫の魔法でわかったのね」
 王女はこのことをすぐに察しました。
「そうなのね」
「そうなんだ」
 モジャボロは王女に紅茶を飲みながら答えました。
「あの鏡でね」
「やっぱりそうなのね」
「それでね」
「私達を待ってくれたのね」
「旅に出るなら女性もいると尚更賑やかだしね」
「それでなのね」
「待っていたんだ、では合流を果たせたし」
 この都でというのです。
「是非ね」
「これからね」
「一緒に出発しよう」
 こう王女に言うのでした。
「そうしよう」
「それではね」
「一緒に招待して回ろう」
 教授も言います。
「そうしよう」
「ではモジャボロさんと弟さんそして教授さんがですね」
 ジョージが尋ねました。
「僕達と一緒に旅をしてくれるんですね」
「王子と王女もおられて」
 恵梨香も言います。
「そうしてですね」
「今回の旅の顔触れはこの十人ですね」
 神宝は人数を把握しました。
「そうですね」
「今回も楽しい旅にしましょう」 
 カルロスは笑顔で言いました。
「そうしましょう」
「それでオズの国のあちこちを巡って」
 ナターシャは微笑んでいます。
「招待しながら旅を楽しみますね」
「そうなるよ、しかしね」 
 モジャボロはここでこうも言いました。
「僕は君達と旅をするのは久しぶりだね」
「僕もだね」
 教授も言います。
「考えてみれば」
「だから余計に楽しみだよ」
 こう言ったのは弟さんです。
「君達と一緒の旅だしね」
「では楽しい旅にしよう」
 モジャボロはにこにことしています」
「皆でね」
「もうマンチキンとギリキンは巡ったよ」
 王子がこれまで招待で巡った国のお話をしました。
「オジョ君もそうしたしギリキンの北の国々も巡ってね」
「そうしてだね」
 モジャボロが応えました。
「そちらの皆も来てくれるんだね」
「約束してくれたよ」
「それは何よりだね」
「うん、それでこれからはね」
 王子はさらにお話します。
「ウィンキーとカドリングを巡って」
「そうしてだね」
「案内して回るよ」
「そうするんだね」
「そしてね」
 王子はさらにお話します。
「最後はね」
「リンキティンク王の国に戻るんだ」
 弟さんが尋ねました。 
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