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オズのホボ王子

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第二幕その三

「楽しみにして」
「そうしてだね」
「何でもやっていくことよ」
「気持ちよく寝られることはいいことだね」
 トトはこのことが一番という感じでした。
「僕はそう思うよ」
「そうね、ただね」
「ただ?」
「私も寝ることは好きだから」
「じゃあいつもだね」
「楽しんで寝て」
 そしてというのです。
「起きるわ」
「それがいいね」
「そうね、じゃあ寝ましょう」
「一緒にね」
「楽しいことを考えましょう」
 笑顔で言ってでした。
 ドロシーは教授達が王宮を見て回り行くのを見送りました、それが終わってからオズマに対して言いました。
「さて、後はね」
「私達のお仕事ね」
「それをしましょう」
「そうね、それじゃあ」
「今からね」
「頑張りましょう」
 こうお話してそのうえでお仕事を頑張ります、エメラルドの都でも何かと忙しい感じの中で頑張っています。
 そしてボボ王子はといいますと。
 アン王女それにジョージ達と一緒に都に戻っていますが自分達が歩いている黄色い煉瓦の道の左右の黄色い草原がです。
 緑の草原になったところで言いました。
「いよいよだね」
「ええ、エメラルドの都に入ったわ」
 王女も笑顔で応えます。
「今しがたね」
「そうだね」
「緑の世界になったら」
「まさにそれがね」
「エメラルドの都よ」
「そうだね」
「そのことが本当にね」
「今わかるね」
「今まさに来た」
 さらに言う王女でした。
「実感がするわね」
「この目で見てね」
「私もよ、歩いていって」
 そうしてというのです。
「遂に来たわ」
「そうだね」
「それでだけれど」
 王女は言葉を続けました。
「これからね」
「うん、宮殿に行くね」
「首都に入ってからね」
「そうするね、思えば宮殿にお邪魔することも」 
 オズマのいるそちらにです。
「僕は久し振りだよ」
「私もよ、旅に出ても」
「都に行くことはね」
「最近なくてね」 
 そのせいでというのです。
「そのせいでね」
「そうだよね」
「ええ、けれどね」
「今からね」
「都に入ったし」
 それにというのです。 
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