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ヘタリア学園

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第八百八十七話  アオザイではなくて

第八百八十七話  アオザイではなくて
 二番目はタイヘイヨウブルーことベトナム、彼女はチームにいる時はアオザイではありません。自分の色の青いユニフォームですがこうしたチームにお決まりのミニスカートです。これが結構以上に好評だったりします。
「やっぱり女の子の脚っていいよね」
「そうそう」
 チームの外でもかなりの人気です。ただベトナムはあまり嬉しそうでもないようです。
「何かミニスカートって」
「嫌でごわすか?」
「慣れてないから」
 こうオーストラリアに答えるのでした。実際にミニスカート姿の時は今一つ浮かない顔です。
「だからちょっと」
「まあそのうち慣れるでごわすよ」
 オーストラリアはこう言って彼女を宥めます。
「このユニフォームにはズボンもあるでごわすから少しずつ慣れるでごわす」
「そうしようかしら」
 これで一応は納得してユニフォームを着続けます。その他のことはかなり無難にこなしています。
「動き速いね」
「ずっとジャングルの中で戦ってきたから」
 訓練中にカナダに対して答えます。
「だからこれ位はね」
「何か物凄く強いみたいなんだけれど」
「ベトナムはかなり強いでごわすよ」
 オーストラリアがここでカナダに対して言います。
「おいどんも一度アメリカや韓国と一緒に戦争をしたことがあるでごわすがな」
「そういえばアメリカどころか中国まで退けてるんだよね。顔は凄く奇麗なのに」
 ただ奇麗なだけでなく強さも兼ね備えているベトナム、ひそかにタイヘイヨウチームのポイントゲッターなのでした。アオザイを着なくても彼女は強いのでした。


第八百八十七話   完


                           2009・8・25
 
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