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八条学園騒動記

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第六百五十四話 マッコリにしてもその十七

「大統領にだ」
「辞めろと言っているか」
「もう論理も何もなくな」
 そのうえでというのだ。
「弾劾までは流石にいかないが」
「それで弾劾とかなったら凄いよ」
 ロミオも呆れた声を出した。
「幾ら何でもね」
「そうだな」
「法律上問題ないよ」
「しかしだ」
「日本についたからなんだ」
「それ自体がだ」
 まさにというのだ。
「問題だ」
「感情で政治やってない?」
 ロミオは率直に尋ねた。
「それって」
「その通りだ」
「やっぱりそうだね」
「日本のいる方についたらな」
「もうそれでなんだ」
「韓国では問題だ」
 そうなるというのだ。
「そして日本の言うことに頷いたらな」
「それもだね」
「アウトだ」
 そうなるというのだ。
「それだけでな」
「それで連合にいるんだ」
「言っておくが連合から出ようという考えはない」
 それは一切というのだ。
「他の国と同じでな」
「それはだね」
「連合から出ると国も市民も全て法律の保護外に置かれるしな」
 タムタムはその現実を述べた。
「だからだなと言いたいが」
「我が国は違う」
「そうだな、そこまで考えていないな」
「ただ日本に嫌がらせをする」
「それだけだな」
「むしろ連合の中で日本にとって代わる」
 このことをというのだ。
「考えている」
「あの日本にか」
「そうだ。
 まさにというのだ。
「そのことだけをだ」
「だけか」
「そうだ、だけだ」
 洪童は言い切った。
「考えていて連合を出ることなんてな」
「考えていないか」
「そういうことだ、だがそれをな」 
 その状況をというのだ。
「俺は何とかしたいとな」
「考えているか」
「是非な、どうしたものか」 
 マッコリをさらに飲みつつ言うのだった、洪童は打ち上げの中で祖国のことをひたすら思うのだった。


マッコリにしても   完


                  2022・2・2 
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