恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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第百十九話 曹操、乳を飲むのことその七
「鳳統さんから貰ったものです」
「あの娘って詠と仲いいわよね」
「そうですね。親友と言っていい位です」
「しかもお酒強いし」
意外にもだ。鳳統は酒豪だった。
「見所あるわよね」
「あたいもあれは意外だったぜ」
文醜も鳳統のことを話す。
「酒飲むし馬だって乗れるしな」
「あれっ、あの娘馬乗れるの!?」
リムルルはそのことには意外な顔になった。
「あんなに小さいのに!?」
「あんた達の世界の未来じゃ馬はバイクになるからって」
「それで乗れるらしいぜ」
「バイクねえ」
「お酒飲めて馬も乗れて」
「結構以上に活動的だよな」
荀彧と文醜はさらにこんなことも言う。
「しかも元は不良だったって噂もあるし」
「だよな。龍が好きでな」
「よくわからない娘なんだけど」
リムルルは二人の話から鳳統についてこう述べた。
「あんなに気が弱そうなのに」
「中身は違うのかも知れないわ」
「実はってな」
「中身は本当にわからないです」
董卓もそのことについて言う。
「私もこうして中身の影響を受けて飲んでますから」
「そうそう。桂花なんてな」
文醜は笑いながら彼女のことを話しだした。
「中身だって小さいしな」
「実は用足しとかの時困るのよ」
そして荀彧自身も言う。困った顔になって。
「小さいとね。便座に座りきてなくて」
「そこまでなんですか」
「そうなのよ。子供に間違えられかねない位だから」
彼女が小柄なのは彼女自身だけではなかった。
「劉備殿も実はだし」
「あとさ。意外にもな」
文醜は杯片手にさらに話す。
「関羽さんだって中身はあまり大きくないみたいだぜ」
「それ凄く意外」
リムルルはまたしても少し驚いて言う。
「あんなに背も胸も大きいのに」
「だから中身は違うんだよ」
こう言う文醜だった。
「魂っていうのか?そっちはさ」
「そういうことなのね」
「そういうリムルルの中身だって」
荀彧は彼女のことも指摘した。
「やっぱり」
「元偶像で胸もだっていうのね」
「そうでしょ」
「実はね」
その通りだとだ。リムルルは少し笑って述べた。
「そうなのよね」
「あんたの中身って昔からよく歌ってたわよね」
「歌は好きだよ」
リムルル自身もだった。それは。
「中身関係なくね」
「歌はいいですよね」
ナコルルも歌については笑顔で話せた。
「自然の音楽なんかは特に」
「鈴虫とか?」
「キリギリスとかだよな」
「他にも川のせせらぎも」
ナコルルは笑顔のままで荀彧と文醜に話す。
「いいと思います」
「歌ね。今はないけれど」
「また今度聴こうな」
そうした話もしながら牛乳とブランデーを楽しむ彼等だった。そして次の日だ。
文醜はすっきりとした顔でだ。こう顔良に話した。
「やっぱりな。牛乳と一緒に飲むとな」
「悪酔いしないのね」
「ああ、結構以上に飲んだけれどな」
そのだ。ブランデーをだというのだ。
「それでも平気だよ」
「牛乳って悪酔いも防ぐのね」
「そうみたいだな。何か色々凄いんだな」
「ううん、保存食にもできるし」
「結構以上に凄い飲み物だよな」
「そうみたいね」
「それでな」
さらに言う文醜だった。
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