おぢばにおかえり

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第六十九話　先輩達と会ってもその七

「そんなことしたら先輩達周りからずっと言われ続けるわよ」
「だから言うんですよ」
「悪いことしたらもう容赦しないってことね」
「あと大学にもと」
「本当に相手の嫌がることをするのね」
　嫌いな相手ならです。
「考えるだけでも最悪よ」
「嫌いな相手にはそうしますんで」
「それ本当にやったらはったおすから」
　新一君にまたくぎを刺しました。
「いいわね」
「先輩がそう言われるなら」
「そう、いいわね」
「そうします」
「あの、そういうことなので」
　また先輩達にお話しました。
「よく言って聞かせますから」
「別にいいから」
「ちっちが気に病むことじゃないから」
　先輩達は私にこう答えました。
「だからね」
「言わなくていいわよ」
「そうですか、じゃあこの子連れて帰りますから」
　私は先輩達に深々と頭を下げてまた言いました。
「本当にすいませんでした」
「じゃあね」
「またね」
　私は新一君を連れて詰所に戻りました、ですが。
　その後で、です。私は新一君に言いました。
「全く、言った傍からじゃない」
「まあそれが僕っていうことですかね」
「それがじゃないでしょ、というか会ってね」
　先輩達にです。
「すぐだったじゃない」
「まさかご本人にとは思いませんでした」
「あそこでお会いするとはっていうのね」
「はい、ですがお会いして」
　それでというのです。

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