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夢幻水滸伝

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第二百三十四話 太原攻略の後でその十二

「見るで」
「そうするな」
「それで浮島もな」
 こちらもというのだ。
「空船を使ってな」
「掌握してくな」
「そうするで、空船の数でも有利に立ってる」
「そやからやな」
「そちらも使ってな」
 その様にしてというのだ。
「戦ってくで」
「そういうことやな」
「そしてな」
 羅は言葉を続けた。
「攻めるのは我等は河南省や」
「それで曹達は山西省」
「山東省は二つの省を掌握してや」
「それからやな」
「そうしてく、二つの省の掌握に専念して」
 そうしてというのだ。
「その後でや」
「山東省やな」
「そうしてく、ただ河南省攻めでな」
 羅は魯にその目を鋭くさせて述べた。
「出来るだけな」
「戦を終わらせるか」
「敵に決定的な価値を収めてな」 
 そうしてというのだ。
「終わらせたい」
「そういうことやな」
「そうしたら中国の北はな」
「完全においら達のもんになるな」
「広大な領地と資源、八億の人口のな」
「巨大な勢力になるな」
「そうなる、中国自体の統一にもや」 
 それにもというのだ。
「大きい、そやからな」
「ここはやな」
「河南省攻めでな」
 その時でというのだ。
「決めたい」
「そういうことやな」
「そや、ほなな」
「これからやな」
「その考えで攻めるで」
 こう言ってだった。
 羅は太原を掌握するとすぐに次の動きにかかった、曹達にそれぞれの次の動きを細かく指示してそうしてだった。
 自身は魯、屈、残、陳の四人と共にだった。
 普通の道だけでなく鉄道も駆使してそうしてだった。
 浮島にも使者を送ってだった。
 次々に降していった、浮島の民達も巴達の指示に従い大人しく降る。そのことも見届けながらであった。
 移動する軍を空から見た、そうして麒麟に言った。
「ええ感じや、鉄道を使えばな」
「そうすればですね」
「この通りや」
「迅速かつ大量にですね」
「人もものも運べる」
 それが出来るというのだ。
「それでや」
「今回もですね」
「使ってる、そうしてな」
「即座にですね」
「戦に入るで」
「河南省攻めに」
「鉄道は要塞に勝る」
 羅はこうも言った。
「多くの人やものを即座に運べるさかいな」
「今回はまさにそうですね」
「川もそうやがな」
「先の戦では事実そうしましたし」
「今回はな」
「鉄道ですね」
「それを使う、あとな河の話をしたが」
 羅は麒麟に鋭い表情で述べた。 
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