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八条学園騒動記

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第六百五十一話 サウナの話その十一

「もう何処でも姿見たら」
「スーパー銭湯でなくても」
「それでもだね」
「全力で逃げるわ」
 そうするというのだ。
「まあ博士が出たらそこに警報出るけれどね」
「完全に災害だしね」
「もうそれこそ」
「だからね」
「その時はだね」
「ええ、だからね」
 それでというのだ。
「その時は他の場所に行くわ」
「そうしたらいいよ」
「警報に従ってね」 
 二人もそれはと答えた。
「あの博士の場合はね」
「危険過ぎるから」
「いや、人類の歴史と一緒にいるらしいけれど」
「地球がはじまった頃から」
 もっと言えばビッグバンからである。
「そう考えると凄いけれど」
「その行いはね」
「最悪だからね」
「災害そのものだから」
「人類というか地球もっと言えば宇宙の歴史について聞きたいけれどね」
 カトリはこうも言った。
「あの人に。けれどね」
「聞ける相手じゃないからね」
「いつも無茶苦茶やってるし」
「それで破壊活動を行うからね」
「神出鬼没で」
「だからね」
 カトリは二人に話した、科学だけでなく魔術や錬金術それに超能力まで使う驚異的な人物なのである。
「もうお話を聞くとか」
「出来る筈がないよ」
「聞く前に何かやらかしてるから」
「いつもね」
「そうした人だとね」
「難しいわ」
 本当にというのだ。
「あの人については」
「知識は凄くても」
 それでもとだ、ジョルジュは言った。
「聞ける相手とね」
「聞けない相手がいるよ」 
 ジョンも言った。
「それで博士はね」
「聞けば教えてくれそうでもね」
「聞く前にだからね」
「いつもとんでもないことやらかしていて」
「大騒動になっているから」
「その対処に必死になってね」
 博士が引き起こしたそうしたことでというのだ。
「聞くどころじゃないよ」
「戦いも挑んでくるし」
「それじゃあね」
「聞けたらそっちの方が凄いよ」
「そうした人なのよね。災害と会話は出来ないわ」 
 カトリは難しい顔で述べた、そしてもうすぐ元通りになる周りを見回して内心あと少しで終わると喜びながら話した。 
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