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八条学園騒動記

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第六百五十一話 サウナの話その七

「日本で人気だったら」
「何でも誰でもね」
「韓国起源になるんだ」
「それでサウナもなのよね」 
 カトリは口をへの字にさせて述べた。
「韓国起源って言ってるのよね」
「そうだよね」
「迷惑だけれどね」
 カトリはその気持ちを正直に述べた。
「そんなこと言われても」
「そうだよね」
「日本でも人気だからね」
 サウナはというのだ。
「そうしたらよ」
「韓国起源になったんだね」
「フィンランド人皆これが韓国起源かってなったわ」
 起源を主張された時はというのだ。
「本当にね」
「それ日本で人気が出たら逃れられないんだよね」
 ジョルジュもどうかという顔で言った。
「どうしても」
「そのことを実感したわ」
「そうだね」
「それまでフィンランドにとっては対岸の火事でね」
「関係ないと思っていたんだ」
「それが急に来たから」
 そうなってというのだ。
「実感したわ」
「迷惑に思ったんだね」
「幸い洪童はそういうこと言わないけれど」
 クラスメイトである彼はというのだ。
「国として言うから」
「日本で人気があると言うからね」
「ええ、けれど日本で人気があるのはいいことよ」
 カトリはこのこと自体は笑顔で話した。
「本当にね」
「フィンランドのアピールになるから」
「だからね」
 その為にというのだ。
「それ自体はいいことよ」
「そうだよね」
「どんどん入って欲しいわ、お風呂って手軽なレジャーだしね」
「しかも身体にいいね」
「清潔にもなるね」 
 そうしたというのだ。
「素晴らしいものだから」
「入って欲しいね」
「どんどんね、ロシアに負けないから」
「そうだね」
「今は劣勢でも」
 それでもというのだ。
「巻き返すわよ」
「サウナの盟主になる」
「そうなるんだ」
「連合においてね、エウロパじゃもう一つのフィンランドがそうらしいけれどね」
 サウナの盟主になっているというのだ。 
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