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夢幻水滸伝

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第二百三十一話 青梅省の動きその八

「他の街や村をです」
「商業から取り込んでいきますか」
「経済から、お金は力です」
 莫は穏やかな表情であった、だがそれでもそこに確かなものを含ませてそうして言い切ったのだった。
「ですから」
「その力をですか」
「蓄え大きくし」
「そのうえで」
「この青海省もです」
「勢力圏に収めていきますか」
「そうしましょう、そして」
 そのうえでというのだ。
「出来れば中国そして世界全体で」
「商売をしていきますか」
「そうしましょう、わたくしは戦は苦手ですが」
「商人だからですね」
「そやからです」
 この職業故にというのだ。
「商売ならです」
「得意ですね」
「そしてです」
 莫はさらに話した。
「政もです」
「それもですか」
「戦よりは出来るので」
 それでというのだ。
「そちらもです。
「進めていきますか」
「そして」
「青海省をですか」
「豊かにしていきます」
 その決意を述べるのだった。
「そうしていきます」
「では宜しくお願いします」
「青海省は山が多くあまり街は多くないですが」
 それでもというのだ。
「やはり商業は発展させられるので」
「だからですね」
「頑張っていきます」 
 こう言ってだった。
 莫は実際に商業を発展させそのルートを確立及び拡大させていってだった。勢力圏の収入を増やしていき。
 その収入で内政を充実させて豊かになり他の街や村にも商業圏を拡大させていきそうしてであった。
「他の街や村に使者を送り」
「そうしてですね」
「勢力圏に入る様に勧めますね」
「そうしますね」
「そうしてもらえるとより豊かになります」
 莫はこのことを言った。
「そうなることをです」
「他の街や村に知ってもらい」
「そうしてですね」
「こちらに入ってもらいますね」
「そうしてもらいます」
 周りの者達に話した。
「そして降らない勢力は」
「攻めますか?」
「莫様は戦は御嫌いですが」
「そうされますか?」
「それは最後の手段で今軍は編成していますが」 
 政の一環としてそうしているのだ、彼にしても軍が必要であることは認識している。そして警察や消防も整えている。
「しかし」
「それでもですか」
「軍は賊やモンスターの征伐にです」
 そちらにというのだ。
「多く回したいですし」
「実際にそうしていますね」
「彼等を退治して民の不安を除いています」
「莫様も出陣されて」
「戦は苦手で嫌いでも」
 自分自身はそうでもというのだ。 
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