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ヘタリア学園

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第八百七十二話  食べさせる人達です

第八百七十二話  食べさせる人達です
 フランスはイギリスが作った青唐辛子の料理を持ってある場所に向かいました。セーシェルも一緒についていきましたが彼が来た場所は何とドイツのお家でした。
「ドイツさんのお家じゃないですか」
「おう。ついでにオーストリアとプロイセンもいるからな」
「プロイセンさんはわかりますけれどオーストリアさんまで一緒なんですか?」
「どうも最近上司同士での付き合いが結構あるらしいからな。それでらしい」
「そうなんですか」
 こうしてフランスはドイツ達のいる場所に入ってそのうえでその料理を差し出すのでした。ところがオーストリアさんもいるということはハンガリーもいます。三人にその料理を見せたらいきなりオーストリアさんの横に控えていたハンガリーのフライパンで頭を思いきち殴られてしまいました。
「な、何しやがるこの騎馬女!」
「オーストリアさんに何食べさせようっていうのよ!」
「俺もいるんだが」
「俺はいいのかよ」
 ドイツとプロイセンは無視されていささか不満ではありました。
「それイギリスの料理じゃない。美食家のオーストリアさんにそんなの食べさせようなんてあんたそれでも人間なの!」
「ああ、それはイギリスの料理だったんですね」
 オーストリアさんもここで気付きました。今日もおっとりしています。
「道理で何か妙だと思った筈です」
「そんなの食べさせようなんてどういう魂胆よ!プロイセンに全部食べさせなさい!」
「おい、俺かよ!」
「しかも俺の家で何を騒いでいるんだ」
 ドイツもかなり言いたげでした。その中でフランスは結局ハンガリーに追い出されてしまいました。こうしてフランスの計画は無惨に費えてしまったのでした。


第八百七十二話   完


                          2009・8・17
 
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