夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百三十話 西方にてその十四
「役に立つさかいな」
「それで、ですね」
「大事に使い」
「粗末にせぬ」
「そうしますね」
「そうする、そしてな」
それでというのだ。
「兵を進めてくで」
「わかりました」
「多くの兵を率い」
「そうしてですね」
「戦いますね」
「そうするで」
こう言ってだった、曹は自ら四十万の軍勢を率いてそのうえで西に向かっていった。そうしてだった。
多くの賊やモンスターを倒していき。
遂に敦煌まで至った敦煌の前で迎え撃ってきた彼等の軍を正面から戦い降し。
敦煌に入城した、当然ながら将兵達に略奪暴行は厳しく禁じたうえでそうして。
曹は周りにこう言った。
「もうこれでやな」
「はい、遂にです」
「甘粛省も完全に掌握しました」
「そうしました」
「よいことです」
「陝西省に続いて」
「そうなった、しかしな」
二つの省を掌握してもというのだ。
「まだ西域は青梅省とウイグルがある」
「その二つの地域をどうするか」
「それが問題ですね」
「ではですね」
「これよりは」
「まずはこの西域を治め」
そうしてというのだ。
「それが一段落ついてからな」
「そうしてですね」
「それからですね」
「青梅省かウイグルか」
「どちらかに進出しますね」
「そうしていこな、ただどっちにも星のモンがおるからな」
それでとだ、曹は話した。
「二人とな」
「お話をして」
「そうしてですか」
「そのうえで」
「ことを進められたらな」
それならというのだ。
「ええ、それでまずはな」
「はい、政ですね」
「甘粛省のそれに本格的に入りますね」
「そうしますね」
「そうしてくで」
こう言ってだった。
甘粛省も完全に掌握した曹は今度はこの省の政に入った、そうしつつこれからのことも考えていくのだった。
第二百三十話 完
2021・10・15
ページ上へ戻る