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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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進化と停滞

 
前書き
こちらの作品ではお久しぶりです(*´ω`)人(´ω`*)オヒサー♪
野球小説の方が一満足したこととFAIRYTALE熱が再上昇したことにより蘇りました。
これからはまた少しずつ進めていければと思います。時間が許す範囲でですが。 

 
「どうされました?ウィバリー様」

まだ復興が済んでいない街は夜になると明かりが少なくとても暗く感じる。そんな外の景色をじっと見つめている青年に銀髪の男が話しかける。

「来てるな、あいつが」
「どっちですか?」
「どっちだと思う?」

質問に質問で返され面を食らう男だったが、彼のその口ぶりからおおよその予想がついた。そしてそれと同時に疑問が沸き上がる。

「一人で来てるってことですか?」

日中にあれだけの力の差を見せつけられたにも関わらず性懲りもなく……それも一人で攻めてきたのかと呆れていたが、青年は首を横に振ると外を見るようにと指をさす。

「二人だな。全く、余計な手間ばかり増える」

彼の指さす方向を見るとそこには微かにではあるが、金髪の青年と水ガミガミの少年の姿が見える。

「あれ?あの小さい方が例の奴ですよね?」

話にしか聞いていないが特徴が類似している人物がいることで確認の問いをする。すると青年は首を横に振り、口を開く。

「あれは変身系の魔法を使える奴だな。ほら、さっき話をした」
「へぇ、あれじゃあ見分けがつかないですね」

姿形はもちろんだが、魔力の感じも似ているため一度対峙していないとわかり得ないほどのグラシアンのイルズィオーン。だが当然それは完璧ではないため、一度対峙し相手のデータを有している青年は簡単に見分けることができた。

「ということは別動隊というわけですか?」

二人の後ろから現れたのは黒髪を七三に分けたメガネをかけた人物。その懐には分厚い本が抱えられており、いかにも知性に突出した存在のように見えた。

「いや・・・他のものたちはアジトから動いた様子がない。となるとこれは独断での行動か?」

それを聞いて銀髪の男と黒髪の男は顔を見合せタメ息をつく。それはいかにも呆れてものも言えないといったような反応だった。

「いくらこの世界の住民たちを一掃したからといって、たった二人で挑んでくるとは」
「無理もないですよ、さっきまで俺たちはいなかったわけですからね」

向こうにあるのは先ほどまで戦っていたウィバリーの情報のみ。それ以外の人員は爆弾魔水晶(ラクリマ)にて一掃しているため、力に自信がある人間がいればそれが奇襲を仕掛けてきても不思議ではない。

「どうしますか?ウィバリー様」
「あえて城の中に入れてやろう。気付かなかった振りをしてな」

それを聞いて二人の男は笑みを浮かべた。その様子を見てウィバリーは意図を理解してくれたのだと頬を緩ませる。

「あの二人を捉えて幽閉しておけ。そうすれば必ずシリルは姿を現す。ただし殺すなよ、余計な損傷も与えるな、交渉が決裂する可能性があるからな」
「「御意」」

指示を受けたことでその場から姿を消す二人。彼らを見送った後、ウィバリーは再び外に視線を戻す。

「よほど力に自信があるんだろうな。まぁ、あいつの性格なら仕方ないか」

















その頃、城にバレないようにと隠れながら進んでいた二人は周囲を警戒しながら、物陰に隠れながら話をしている。

「この時間帯だと人が少ないな」
「加えてこの暗闇だ。復興がまだだからか、灯りが少なすぎる」

自分たちの姿も見えてはいないだろうが、相手の姿も確認することができない状況。こちらが頼りになるのはわずかに輝いている城の光のみ。

「門番いる?」
「いないっぽいけどな、外から見る分には」

城へと続く門は閉まっているがその前に番をする人物はいない。ただ、中の様子まではわからないため、グラシアンは首をかしげてみせることしかできない。

「シリルに化けてるなら透視能力も身に付けてよ」
「あいつは魔水晶(ラクリマ)持ちだからなぁ、目の力もそれに依存してるんだから文句言うんじゃねぇよ」

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)として視力には定評のあるグラシアン。そんな彼でもシリルの目の力には及ばないことはよくわかっていた。

「まぁ、俺たちなら中に監視がいようが蹴散らせるだろ?あいつがいない限りは」
「あいつがいても蹴散らしてやるよ、一人でな」
「ホント・・・ずいぶんと自信家になったようで・・・」

彼の変貌ぶりには感心するものの、同時に呆れてもしまう。それが原因で先ほどの戦いは優位に進められなかったことを彼はわかっているはずなのに、改めようとしないのだ。

(まぁ、いっか。俺の試したいことも自己満足なところがあるし)

グラシアン自身の気付き・・・それは正解なら大きな収穫だがもし間違っていれば取り返しがつかない事態になりかねない。それをわかっているからこそ、相方の自分勝手さに突っ込みを入れる資格はないと踏み込めずにいた。

「門から行くか?」
「いや、門だと開いた瞬間にバレる可能性がある。壁を登って侵入しよう」

城の中は昼間の潜入でおおよそわかっている。それならば表から行くよりもバレないことを優先した方がいいのは当然。二人は協力して塀を上ると、顔を少しだけ覗かせ辺りを確認し、人がいないことがわかってから敷地内へと侵入する。

「昼間も思ったけど、ここの警備薄すぎないか?」
「シリルが爆弾魔水晶(ラクリマ)でぶっ飛ばしたらしいからな、人手が足りないんじゃないの?」

質問しておいて興味無さそうな返事をするグラシアン。それに気付いているのかいないのか、レオンは城内へと駆けていく。

「あいつ・・・マジぶっ飛ばしてやろうかな」

自身の反応は棚にあげて先を行くレオンを追いかける。並んで城内を進んでいく。しかしどれだけ進もうとも敵に一切遭遇しないことに彼らは不信感を持っていた。

「中にも誰もいないじゃん。どうなってるんだ?」

城内にも見張りも護衛の姿もない。いくら人手が足りないとしても、ここまで人気がないのは違和感がある。通路にある複数の部屋からの奇襲も警戒しているものの、どこからも人の気配がしないことがより違和感を強くさせる。

「昼間来た時も人いなかったくない?」
「俺らこの道通ってないし」

レオンたちは城内を通って王の間へと向かっていたため違和感を感じていなかったが、グラシアンたちはミネルバの魔法を使ってワープしていたためそのことを知らなかった。しかし、それを差し引いてもこれはおかしい。

「誘い込まれているのか、はたまたあいつが人間を信用していないか」
「どっちもありそうだけど、どうやら前者っぽいな」
「あん?」

なおも辺りを見回していたグラシアンだったが、レオンの言葉で前を向くとそこにはこちらを待ち構えているように仁王立ちしている七三分けをしたメガネの男がいる。

「お待ちしてました、この世界の住民よ」
「待っていた・・・ていうことは・・・」
「こいつが噂の天使か」

明らかに普通の人間とは違う雰囲気を持つ男。そんな彼を二人は鋭い眼光で睨み付ける。

「まずはこいつからぶっ飛ばすか」
「待ってくれ、レオン」
「ん?」

早速臨戦態勢に入ったレオンだったが、グラシアンがそれを制止し前に出る。

「言っただろ?試したいことがあるって。こいつは俺がやるからお前は先に行け」

自信満々な様子のグラシアン。彼は目の前に立ちはだかる男の前に立つが、その表情は自信に満ちている。しかし、レオンはあることが気になっていた。

「グラシアンさん、さっきの話忘れたの?」

一時撤退した時の作戦会議で天使には普通の魔法は効かないということは話したはず。つまりグラシアンの魔法は効かないことはわかっているはずなのに、一対一の対戦を申し出るのは自殺行為に他ならない。しかし、彼の自信満々な表情は崩れない。

「覚えてるよ、それも踏まえて試したいんだよ」
「・・・」

先ほどの作戦会議でも彼は何かに気付いているようだった。恐らくそれが正解かどうかを試したいのだろうが、果たしてそれを信じていいものか、彼は判断しかねていた。

「早く行け、大丈夫、自信あるからよ」

しかし彼のその表情は、レオンを信じさせるに値するものだった。

「わかった。俺の背中は任せるよ」
「あぁ、挟まれたら呪い殺してくれ」
「いや、それを俺死んでるし」

苦笑いに近い笑いを浮かべながら走り出すレオン。しかし、当然それを黙って相手も見過ごすわけがない。

「残念ですが、久々の戦闘で胸高鳴っているものでね。どちらも通すつもりはーーー」

足止めしようとした男だったがグラシアンの姿が視界の端に入りそちらへ身体を向ける。シリルに変化しているグラシアンは水を纏った拳を叩き付けると、男はそれを払い除けようとしたが予想以上のパワーに体勢を崩してしまう。

「なっ・・・」

その結果、隙をついたレオンは王の間へと向かう先の部屋へと進んでいく。

「バカな・・・なぜ?」

払い除けようと出した右手を返される形になった男は不思議そうに自身の右手を見る。そこには先ほどまでなかったはずのアザができていた。

「不思議か?正直俺も半信半疑だったが、これで確信に変わった」

シリルから次なる人物へと姿を変える。その姿を見た男は驚愕の表情を浮かべる。

「この戦い、一番の収穫を得たのは俺かもしれないな」

















人気のない通路を進んでいくレオン。しばらくすると王の間へあと少しというところでまた一人の男が彼を待ち構えており、レオンもそれを見て脚を緩める。

「お前も天使・・・で間違いないよな?」
「あぁ、そういうこと」

銀髪を短く借り上げたガッシリとした印象を与える男。それはそんな彼を見て、小さく笑みを浮かべた。

「さっきの奴に比べたら、楽そうな勝負になりそうだな」

ウィバリーよりも魔力もオーラも弱い。そんな彼を見て余裕綽々のレオンだったが、対する男は愉快そうに笑みを浮かべている。

「これはこれは・・・本当に思い上がりの激しい奴のようだ」


















シリルside

「みんな!!起きて!!」

眠っていたところ、急に明るくなるのを感じて寝返りをうつ。もう少し・・・あと5分だけ寝させて・・・

「シリル!!早く起きる!!」
「おわっ!?」

しかしそれを許さないシェリア。彼女に布団を剥がされてしまい、仕方なく身体を起こす。

「どうしたの?シェリア」
「何かあったのか?」

眠たげな目を擦りながら身体を起こすウェンディとミネルバさん。そんな俺たちを見張り役をしてくれていたローグさんが見下ろしていた。

「お嬢、大変だ」
「どうしたというのだ?」
「レオンとグラシアンの姿が見えん」
「何?」
「「えぇ!?」」

その言葉で閉じかけようとしていた目が完全に開く。辺りを見回すと、確かに二人の姿は見られない。てかこの状況でも寝てるセシリーたちは一体なんなんだ?

「あたしがさっき目が覚めたら二人がいなくて・・・どこ探しても見当たらないの」
「すまない、もしかしたら俺が正面を見張ってるのを見計らってどこかから出たのかもしれねぇ」

ローグさんは万が一の敵襲に備えていたため、相手が知りようもない隠し通路などには意識を向けていなかった。二人はそれを使って外に出たのかもしれない。

「まさかとは思うが・・・」
「二人で城に乗り込んだんだと思う」

彼らの予想は間違いないと俺たちも頷く。グラシアンさんはともかく、今のレオンは何かがおかしかった。そんな彼なら自身の力を使って解決に出ようとしかねない。例えそれが一人になってしまっても。

「まずは城に向かってみるか」
「そうだな」
「もしかしたら思い過ごしの可能性もある。確認だけはしに行った方がいいかもしれない」

もし二人が乗り込んでいれば城の外は大騒ぎになっているはず。ただ、ほとんどないとは思うけど二人が夜風に当たりにいっているだけの可能性もあるためまずは様子見が最優先。

「ウェンディとシェリアはユウキさんたちに伝えてきて!!俺たちは先にーーー」
「待って!!」

すぐにでも動き出そうとした俺たちを制止するのは天空の神。彼女のその目は弱気な者のそれに見えた。

「あたしもすぐに行きたい。だから・・・」
「わかった。妾が他のものたちに伝えていく。シェリアもウェンディも先に行け」

シェリアはレオンが心配なのと同時に、もしかしたら責任のようなものを感じているのかもしれない。その理由が何なのかは、俺たちにはわからないが。

「よし!!すぐに行くぞ」
「シャルルたちは?」
「そっちもお嬢に任せよう。今は時間が惜しい」

如何なる状況になっていようともまずはすぐにでも動き出したい。それがわかっているため二人は今起きているメンバーだけでもと先を急ぎ、俺たちもそれに従う。そして昼間に使った通路を使うが、二人の匂いは感じない。

「もしかして本当に思い過ごし?」
「だといいけどね」

先頭をローグさんが走り、続いて俺とウェンディ。最後に殿をシェリアが務める並びになるが、後ろの少女はどこか元気がない。

「何やってるんだろう、あたし」

俺たちでなければ聞こえないほどの小さな声で後悔の念を呟き続けるシェリア。それに俺たちは気付かないフリをしつつ、城に一番近い穴から顔を出すと、苦虫を噛み潰したような顔になる。

「この感じ・・・完全にやってますよ」
「しかもこの通路を使ってないってことは・・・」
「俺の完全な見逃しだ」

彼のせいではないのに責任感が強いからか歯軋りをさせているローグさん。でも、今はそれどころじゃない。

「そんなこと言ってる場合じゃないです」
「あの天使は今まで戦ってきたどの相手よりも強い。しかも・・・」
「グラシアンの攻撃は効かないんだろ?だったら俺たちも行くしかない」

予定とは大幅にプランが変わってしまったが、もう俺たちは引くことはできない。もしここでレオンがやられてしまえば、この先の戦いはないものと考えていい。

「門番も見張りもいないです!!」
「了解!!」
「正面から行くぞ」

見張りが出払っているのか誰もいないことを利用して正面から城の中へと入っていく。周囲に警戒しながら先を急ぐが、全く人の気配がしない。

「この匂い・・・」
「二人はこの先にいる!!」

先を走るローグさんは周囲の警戒をすることなく二人の元へと一心不乱に駆けている。そうなるともし万が一の時は俺が率先して動かないと、と思っていたが、それは杞憂に終わった。

「グラ・・・」

見知った後ろ姿をこの視界に捉えた。それに安堵しつつも俺たちはすぐに臨戦態勢に入った。理由は簡単、グラシアンさんの前に白い翼を広げた男がいるからだ。

「え?」
「ウソ・・・」

だが、彼らの臨戦態勢はすぐに解かれた。睨み合っている二人は揃ってボロボロ。しかしそれでも確実にわかる事象があった。

「そんな・・・バカな・・・」

男の白い翼がみるみる崩れ空気に同化していく。彼は自身の手に目を向けると、そこも次第に崩れていくのがこちらからでもわかる。

「私が・・・ただの作られた住民に負けるなど・・・」

諦めきれない気持ち。しかしそれを打ち消してしまうほどのダメージを負ったのであろう彼はその場に倒れ込むと、一部の肉体も残すことなく消失してしまった。

「く・・・くく・・・」

そしてその様子を一番間近で見ていた青年は笑みを浮かべると、その場に膝をつき崩れ落ちそうになる。それを真っ先にローグさんが受け止め顔を覗き込むが、その瞬間に俺たちは目を見開いた。

「やっぱり思った通りだった・・・そして俺は成った・・・」

目の焦点が合わないグラシアンさん。その目は白と黒が反転しており、紫色の髪も一部が白く変色している。

「これで俺は・・・もっと・・・」

結局ローグさんの顔に視線が合うことなく力尽きてしまうグラシアンさん。息はしていることから命は問題ないとは思うけど、その傷は明らかに深い。

「グラシアン!!おい!!グラシアン!!」
「私が治療します!!」
「すまない、頼む」

ローグさんに抱き抱えられているグラシアンさんに治癒の魔法をかけるウェンディ。俺もそれに続こうとしたが、さらに奥の方から大きな震動が来るのを感じ、そちらへ視線を向ける。

「シリル、シェリア、二人は先に行っててくれ」
「え?でも・・・」
「お嬢が来たら俺も向かう。お前たちは先に行ってレオンを連れ戻して・・・いや、違うな」

奥歯を強く噛み鋭い視線を音がする方へと向ける。それから彼はこちらに視線を向けると、真剣な表情で口を開く。

「レオンに協力して奴を倒してくれ。もうここまで来たら、その方がいいだろう」

またあとで体勢を建て直すよりもこのまま全てを終わらせた方がいい。彼のその意見に俺たちも賛同のため頷くと、シェリアと並ぶように震動がした方向へと駆けていく。

「シェリア、わかってると思うけど・・・」
「大丈夫」

少し様子がおかしいシェリアを心配して声をかけるが、彼女はこちらに目線を向けることなく返事する。その表情は何か思うところがあるのだろう、これまでで一番真剣なものに見える。

「大丈夫、わかってるから」
「ならよかった」

ニッと笑顔を見せておくが、彼女からのリアクションはない。でも、それだけ集中できているなら問題ない。今日のシェリアとレオンはずっと違和感があったけど、今の彼女なら大丈夫だろう。

(でも、グラシアンさんはどうやって天使を倒したんだ?)

先の作戦会議で俺とレオン、シェリア以外の魔法は効かないという予想だったのに、グラシアンさんはそれを覆してきた。これは俺たちの予想が間違っていたということなのだろうか。

(考えても仕方ない。今はあいつを倒すことに集中しないと)

頭を振って邪念を振り払う。グラシアンさんの相手はさっきはいなかった。というのとは増援が来ている可能性が高い。

(最初の国で会った相手は三人組だった。もし今回の相手も三人だとすれば、レオンはもう一人と戦っているはず)

あくまで仮定ではあるが、そうなると厳しい状況になることは間違いない。でもグラシアンさんが倒せるならレオンなら案外もう一人は倒してたりして。

淡い期待を抱きながらも進んでいくと、その予想通り遠目にレオンと白い翼を背中に生やした男が見えてくる。

「レオン!!」
「レオ・・・ン・・・」

両者ともに傷だらけ。これは先ほどのグラシアンさんの時と変わらない。しかし、その時とは明らかに違うことが起きていた。それは・・・

「なんで・・・俺が・・・」

口から血を吐き胸元を抑えている青年。彼は同じくらいボロボロになっている敵を睨みながら、その場に膝をつく。

「考えもなくただがむしゃら。期待していただけに、残念だ」

冷めた目でレオンを見下ろす天使。俺とシェリアは道中抱いていた期待を打ち砕かれた俺たちは呆然とすることしかできなかった。



 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
天使最初の撃破者はまさかまさかのグラシアン。誰がこんなこと予想できたでしょう、いや、絶対にできないはず。
次からは恐らく最終局面に突入するはず。
次こそはできるだけ早く出したい・・・
そして注意事項、FAIRYTALEの100年クエストでも剣咬の虎(セイバートゥース)が出ていたことにより途中まで間違ってスティングがいる体で書いてしまってましたm(__)m
一応修正したつもりですがもしスティングがいたりローグがめっちゃ独り言言ってたら申し訳ないです。 
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