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ハッピークローバー

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第十二話 合コンのはじまりその四

「交際してね」
「かなり経って」
「仲が進んで」
 そうしてというのだ。
「キスもして手もつないで」
「それからなのね」
「そう、それからよ」
 まさにというのだ。
「ホテルに行くのは」
「じゃあお部屋はいいの?」
 こう言ったのは留奈だった。
「ホテルだけじゃないでしょ」
「そうしたことをするのは」
「はっきり言えばお外でもね」 
 そこでもというのだ。
「出来るし」
「それ言うの」
「だって事実でしょ」
 留奈の返事は素っ気なくさえあった。
「そうしたことってね」
「ホテルだけじゃないのね」
「昔の欧州だと麦の背が高いから麦わら畑の中でね」
「してたの」
「お昼にね」
「そうだったのね」
「その気になったら」
 その時はというのだ。
「ベッドなんて当時は座って寝るものだったし」
「ああ、昔の欧州のベッドはそうなのよね」 
 一華もその話に頷いた。
「欧州は」
「そうだったのよね」
「敵が何時来ても熟睡しないですぐに剣持って戦える様に」
 そのことを考慮してというのだ。
「それでね」
「腰もたれかけさせて座ってたのよね」
「貴族の人達は」
「普通の人達は藁にシーツ掛けただけで」
「そういうのでね」
「やっぱりそうしたことに不向きで」
 それでというのだ。
「だからお昼に」
「そうだったみたいよ」
「今と全然違うわね」
「やっぱりそうしたことってするのね」
 理虹はしみじみとした口調で言った。
「人って」
「だからそういうことしないとよ」
 一華は理虹に話した。
「人間もね」
「子孫が続いてないわね」
「だから皆昔からよ」
「そうしたことしていたのね」
「中等部にフレデリカが言ってたでしょ」
 一華は中等部の頃のクラスメイトの名前も出した、一華だけでなく理虹も彼女とそうであったから話に出したのだ。
「今農業科にいるね」
「あの娘ね」
「ポーランドだったわね、そこの王様は何百人も子供作ったって」
「何処の聖闘士のお父さんかしら」
「あの人も百人よ」
「いや、それは三年位で男の子だけだから」
 理虹はその人物の話もした。
「だから人生全体だとね」
「もっと多いのね」
「女の子入れたら二百人になるでしょ」
「そういえば主人公のお姉さんいたわね」
「三年間で二百人としたら」
「三十年で二千年ね」
「四十年だともっとだから」
 それでというのだ。 
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