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IS 転生白書 オリ主が奏でる新しいインフィニット・ストラトス

作者:ハト胸
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指導はいります!

 
前書き
相川拓夢
 16歳、黒髪に青い瞳。
 ボクシングをやっている。
 視力と反射神経はぴか一の様子。
 剣道で篠ノ之箒と凄まじい熱戦を見せた。 

 
 朝である。
 俺は疲れていた。

 「あー、クマができてる」

 鏡を覗き込むと、目のしたには軽いクマができていた。
 それもこれも昨日の夕食からの出来事が原因だ。

 剣道着や防具を借りた俺は、お返しにってことで剣道部部長の先輩と夕飯を一緒することになった。
 で、どうしてこうなった?
 飯を食べる暇なく話しかけてくる人人人。
 全員部長さんのお友達らしい。だが、これはやりすぎ。
 俺が部長さんと飯を食べているという噂は瞬く間に広がり、さらに押し寄せてくる人。
 部長さんの友達の流れが途切れた瞬間、俺は全力スマイルで丁重にお断りした。
 んで、逃げた。ああ逃げたとも逃げました。
 もともと夕飯は少なくても食べなくても問題ない俺は、すぐさま寝ることにした。流石にシャワーは浴びたがな。
 たがしかし、眠気なくなってしまった。これが風呂とシャワーの違いだ。
 俺はシャワーを浴びるのが朝、風呂に入るのが夜という生活をしていたからか、シャワーで目が覚めて風呂で眠くなる体質になっていたんだ。
 
 寝られない俺は清香にメールをすることにした。
 眠くなるまでの暇つぶしとしてな。
 ・・・これが予想外に話が盛り上がり、普段は寝ている0時まで止まらなかった。
 そのせいで俺は眠い。さらにはだるい。バッドステータス満載だ。

 「相川、準備は出来ているか?」

 「も、勿論です!」

 「ではやるぞ。まずは歩行からだ」

 そんな中、俺は千冬さんからISの操縦訓練を受けていた。
 昨日の朝言っていた補習って奴だ。ありがたい。
 ジャージ姿の千冬さんもまた、なんというかいいな。こんな事いったら一夏に怒られるが。

 ISを動かすのはこれで二度目だ。
 最初に動かしたのは入試代わりの教官戦。
 なんというか、感覚的に飛んでみたものの、今はそれを覚えていないからまた一からて状態。

 だけど、足を動かすのは余裕だ。指示されてはいないが、走ったりしてみる。
 うん、いい感じだ。

 「歩行程度はできるようだな。次は飛行だ、やってみろ」

 「はい!」

 足に力を入れて飛ぶ!こうすればISのPICが自動で働いて俺の体が空に浮くはず・・・。

 「どうした?飛んでみろ」

 「あの、先生。前回と感覚が違うんですけど・・?」

 「そうか?・・・ああ、そうだったな。お前は感覚で飛んでいたんだったか」

 そういって千冬さんは少し考えるそぶりをみせる。
 
 「イメージとしては、体が何かに持ち上げられるような感じだ。力をイメージしろ、ISごと自分を空中に移動する、な」

 イメージか。
 ISは確か搭乗者のイメージで動きが変わるんだったか?
 そうだ、授業でそんなこと言ってたもんな。じゃあやるか!

 想像する。
 一度目、飛んだときの浮遊感。それを思い出す。
 
 「そおい!」

 ふわり、と体がISごと宙に浮いた。
 PICが発動して、重力に関係なく体が宙に浮く様は少し不安だが、同時に高揚感がこみ上げてくる。
 
 「飛んだな?・・・では、その状態を維持したまま移動だ。そこまで高く飛ぶな、地面から2mを意識してグラウンドを回れ」

 次の指令は飛行。
 歩いて浮かんで飛ぶ。まだまだISの基本の部分だ。

 イメージイメージ。ISは頭で動かす機械だ。想像しろ。

 俺が空を飛ぶとして、思い描くのはツバメだ。
 鋭い滑空、上昇、下降で勢いをつけて即座に方向転換できる鳥。
 鷹の様にゆったりと飛ぶのではなく、鋭い速さを含んだ飛行。

 「つぁっ!?」

 ぎゅん!とISが加速する。
 さっきまで遠くに見えていたコーナーがどんどん近づいている。この速さは、俺が走るよりもよっぽど速い!

 「ま、まがれ!!」

 ぐぐっ、と機体が左に曲がる。途端体にかかる強烈なG。一瞬押さえつけられるイメージが頭をよぎるが、それをすぐさま払いのける。

 機体に振り回されてたまるか!

 俺の乗っている打鉄は国産のISで、使いやすさと防御性能の高さに定評がある。
 その機体に振り回されているようじゃ、これから先は何もならない。

 勢いが付いているのは、背中や脚部についているスラスターが原因だ。
 それを調節しながら、飛ぶ。

 「で、できた!」

 こんどはスムーズにコーナーを回れた。
 同時に、速度も少し調節していく。
 加速、減速、加速したままターン、減速してターンから急加速。

 千冬さんに言われたとおり、地面から2mほどの距離で飛ぶ。
 土はいい感じに湿っているため、砂埃はおきていない。

 しかし、このISという機体は凄い。
 こうして加速している間にも、360度の光景が手に取るように感じ取れる。
 千冬さんが一度たりとも俺から目を離していないのも、もっと高い空を飛んでいるかもめも、100m先に落ちている小石も。
 
 ISの凄さを肌で感じながら飛行すること10分程度、千冬さんから降りてこいとのご命令。
 俺は勢いを徐々に落として、千冬さんの隣にふわりと降りることが出来た。

 「初めてにしてはいい飛行だ。だが、まだ制御が甘い。それに覚えなくてはならないパターンが沢山あるからな。今日は此処までだが覚悟しろよ?次は明後日だが、もっと厳しく行くからな」

 「りょ、了解であります!」

 「ふん。では機体はガレージに片付けておけ」

 それだけいうと、千冬さんは校舎の方に戻っていった。
 俺はISから降りると、台車を押してガレージへと向かった。
 昨日の疲労と朝のロードワーク、そしてIS訓練での精神疲労を抱えて・・・・・・。 
 

 
後書き
さあ、本格的?にISの訓練がはじまります。
この作品で初めて出てきた機体は打鉄!あれ、イメージ画とかカッコいいですよね。
アニメでのopでも出てきてますし。
 
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