八条学園騒動記
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第六百四十八話 牛を観つつその七
「余裕のない人達がいるのかしら」
「栄養バランスが悪くてですか」
「精神的に不安定になってね」
その為にというのだ。
「そうかしら」
「食事もバランスが悪いとです」
セーラは答えた。
「身体を作るものですので」
「身体にもなのね」
「悪いです」
「やっぱりそうよね」
「それが精神にも影響してです」
「不安定にもなるので」
「左様です」
「やっぱりそうよね、だから健康志向でも」
それ故にヴィーガンになってもというのだ。
「精神的にそうでない人がいるのね」
「そうかと」
「何か凄い険しい痩せたお顔でね」
ルビーも言ってきた。
「ヒステリックな人がね」
「ヴィーガンの人にいるわよね」
「そうよね」
こうダイアナに話した。
「実際に」
「これがね」
「絶対に健康じゃない」
「不健康な人がね」
「いてね」
「そうした人が暴れるのよね」
「他の食生活の人達に」
そうするというのだ。
「本当に」
「何かもうね」
ダイアナはここまで聞いて述べた。
「健康志向でもね」
「不健康よね」
「精神的にね、それに命がどうとか言って」
そうしてというのだ。
「暴力振るっていたらね」
「本末転倒よね」
「何やってるんのよってね」
その様にというのだ。
「なると思うけれど」
「だからそうしたことを考えるまでの余裕もね」
「ないのね」
「だからよ」
その為にというのだ。
「そうした人達ってね」
「不健康なのね」
「そうとしか見えないのよ」
「ついでに言うと幸せそうでもないわね」
「幸せは心に余裕がないといけません」
セーラが静かに言ってきた。
「さもないとです」
「幸せになれないの」
「感じることが出来ません」
幸せをというのだ。
「幸せは何かといいますと」
「何かっていうと」
ダイアナはセーラに問うた。
「どういうこと?」
「はい、幸せは主観であり」
「ああ、それでなの」
「そうです、自分がどう感じるかであり」
そうしたものであってというのだ。
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