痩せてびっくり
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第一章
痩せてびっくり
武田麻里亜は通っている高校の学年の女子一番の肥満と言われている、ネイビーブルーのブレザーとグレーのスカート、ブレザーと同じ色のリボンとベストそれに白のブラウスという制服もその丸々とした身体から弾けそうである。
背は一六〇程で体重は百キロはあると言われている、黒髪をロングにしていて兎に角太っていることで知られている。
性格円満で温厚でありかつ成績優秀なのでクラスの人気者だ、だがその体型故にボール等と呼ばれている。
そんな彼女がある日だった。
これはという同級生を見て好きになった、しかしここで。
自分の体形を振り返って困った顔で言った、その顔も丸々としている。
「こんなに太っていたら」
「じゃあ痩せたらいいのよ」
友人の神戸幸子が言ってきた、黒髪をショートにしていて明るい顔立ちだ。背は麻里亜と同じ位でありすらりとしていて脚が奇麗だ。
「食べてもいいから」
「食べてもいいの」
「あんたいつも何か食べてるけれどね」
それも色々だ、何でも食べて肉や野菜も果物もお菓子も魚も何でもだ。
「そうしていいし飲んでもね」
「いいの」
「ただ低カロリー高蛋白にして」
幸子は食事の内容について言ってきた。
「飲みものもノンシュガーね」
「そうすればいいの」
「あと身体を動かす、少しずつ歩く量を増やして水泳ね」
「泳ぐのね」
「そう、カラオケでガンガン歌ってもいいし」
幸子はそれもいいとした。
「お風呂もじっくり入って汗かいて新陳代謝をよくするの」
「そうしてもいいの」
「サウナもいいわ、そうしていったらね」
「痩せるの、私も」
「絶対にね」
「それで痩せたらなのね」
「告白してもね」
そうしてもというのだ。
「いけるかもね」
「それじゃあやってみるわ」
麻里亜は右手を頬に当てて頷いた、見れば手も指も丸々としている。早速口にするものを切り替えてだった。
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