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ボクの瞳に映る願い

作者:琥狐空音
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それがボクの願い事

 
前書き
琥狐空音です。こんな駄作を読んで下さりありがとうございます。


少しでも面白ければ嬉しいです。評価やコメントお待ちしております。 

 
 それはとある夏の日のこと。
 その日は雲一つない綺麗な青い空、快晴だった。
暑いと言う感情は残念ながら、ボクには無い。ただ周りで鳴く蝉が鬱陶しい程煩かったのを覚えている


 風は一応吹いていたが、涼しい風ではなかった。無風なんじゃないかと疑う程に風は吹いていた。


《……本当に言っているのかい?》


 ボクの目の前にいるボクに似た白い地球外生命体
インキュベーター……通称、キュゥべえがもう一度確認を取った。ボクもインキュベーターであり、キュゥべえでもあるが相違点がある。それは_____。


    【感情を持っている】ということ


『本当に言ってるよ、キュゥべえ』


 自分の名を呼ぶのはやはり違和感がある。それが違う個体でもだ。同一種で同じ名を持つ地球外生命体なのだから。違和感があるのは仕方がない。


 ボクの本気が伝わったのか、キュゥべえはこれ以上確認を取ることは無かった。何故、こんな確認を取るのか。それはボクの頼みが原因だった。


《分かった。さぁ、キミの願いを言ってごらん》


 キュゥべえがボクにそう問う。「ボクの願い」。
そんなのもうずっと前から決まっていた。


『_____皆の役に立ちたい。魔法少女になって、皆と戦いたい。仲間だと言ってくれた彼女たちの役に』


 ボクの頼みは“魔法少女になること”だった。ボクたちインキュベーターは魔法少女の素質がある少女の願いを一つ叶え、その代わり魔法少女になって貰う約目がある。だけど、そんな自分が嫌いだった。


 ボクたちは彼女たちを騙した。真実を伝えず、濁し魔法少女にさせ……沢山の少女に絶望を与えた。
宇宙が危険だからと言って、沢山の少女を犠牲にした。罪滅ぼしとまではいかなくとも、少しでも彼女たちの傍に寄り添いたい。同じ場所で一緒にいたい


《もう一度聞くよ?それが君の望む願いかい?》


 最後に一度、また聞いた。ボクの願いに迷いはない。この願いはボクが唯一皆にしてあげたいこと。


 大切な_宝物@気持ち_を沢山くれた彼女たちにしてあげたいこと。それがボクの魂を差し上げてまで、してあげたいことなのだ。彼女たちが、皆が大好きだから。


『もちろん』


 そんな願いが、そんな夢がボクに出来るのなら、何だってしてあげたいから。ボクはそう答えた。


 _____その日、ボクは魔法少女になった。
 その日、ボクは彼女たちと同じ場所で生きることを選んだ 
 

 
後書き
【設定】
モキュ

▪プロフィール
願い:魔法少女になって皆の役に立ちたい
固有魔法:成就
結果:魔法少女となり、運命を背負う
身長:135㎝
好きな食べ物:全て
大切なもの:魔法少女の皆
偽名:白楯萌那(しろたてもな)


▪概要
沢山の少女を騙し、絶望を与えたことに罪悪感が消えない小さなキュゥべえ。
皆が傷付きながら、魔女と戦う姿を見ているだけだった自分に嫌気が差しキュゥべえに頼んだ。
絶望の淵に落とされても尚、前に進む彼女たちに沢山の感情を教わり恩返しがしたかった。

▪固有魔法
《成就》
インキュベーターだから出来る、何でも叶える魔法
願いの大きさと穢れが比例し、大きい願いだと穢れが増す。気を付ければ、何でも叶えられる。
魔女さえならなければ、生き返られる。

▪魔法少女服
フリル裾の半袖ブラウス(当然白いブラウス)
ピンクのフード付きマント(QBの背中の模様付き)
桜色のスカート(上から下に薄くなる)
白い手袋とブーツ(ブーツは動物の足)

▪容姿
白髪のセミロング 
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