ソードアート・オンライン 青の剣士
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第一話 ゲームスタート
前書き
どうもです! もうすぐ冬休み明けるというのに相変わらず深夜が活動時間な自分……
まあそれはさておき、原作キャラも出てくる第一話、スタートです!
目を開けるとそこは銀世界……ではなく街だった
しかも、《始まりの街》だった
……、ホワイ? なぜに?
と、頭に疑問符を大量に浮かべながらあたりを見回すと、見知ったやつが見えた
ベータテスト時代の知り合いだ。俺はとりあえず声をかけることにした
「おーすキリト。 ……ん? デート中……、か?」
「「違う!!」」
「いや、そんな照れるなって。 もう息ピッタリじゃないか」
「あのなあ……、男二人が並んで立っててなんでそう思えるんだよ」
「いや、さっきそこらへんでそんな光景見たから」
「「「…………」」」
微妙な沈黙が三人を包んだ
「とりあえず……、おめぇキリトの知り合いなんだよな? 俺は《クライン》ってもんだ、よろしく頼むぜ!」
痛々しい沈黙を破ったのは、長身のバンダナを付けた男だった。話を聞くとどうやらキリトに戦い方のレクチャーを受けていたらしい
……ん? キリトがレクチャーなんてめずらしいな。 やっぱりこの二人……
「だからちげぇって!」
「何も言ってないぞ俺」
「そ、そうか? なんか言われたような気がしてよ」
どうやらクラインはツッコミ、と
でも、なるほどな。初対面なはずなのにここまで自然に相手の懐に入れて、しかも不快じゃない
ベータテストのときあまり人とつるまなかったキリトがレクチャーを引き受けたのもわかる気がする
「ちなみに俺は《キョウ》だ。 よろしくな。 ところで……」
周りを改めて見回してから、俺は言った
「狩りをしてたら強制的にここに飛ばされたんだが、二人は何か知らないか?」
「いや、わからない。 俺も今ここに転移してきたところなんだ」
そう答えたのは《キリト》という名前のベータテスター時代からの知り合いだ。黒髪に長身の片手剣使いで、ベータテストの時に同じ片手剣使いのよしみでさっきまで俺がやっていたクエストを協力して終わらせた。その時の縁で時々パーティを組んでいたこともある
「にしてもログアウトできないなんてよ……やべぇオレ様のアンチョビピッツァとジンジャーエールがあー!」
キリトの案外余裕そうだなという呟きを聞きながら、俺は今何か引っかかる言葉を聞いたような気がした
「おい、クライン……今、なんて?」
「いや、だからオレ様のアンチョビピッツァと 「いや、その前!」 ログアウトできないってぇ所のことか?」
「ログアウトできない……?」
「気づいてなかったのか? キョウ。 ログアウトボタンがないんだよ」
「まさか、んなわけ……確かにない、な」
言われてみて改めてメニューウィンドウを見ると、確かにログアウトのボタンがない
何度見ても、どこを見ても……、ない
「マジか……。 俺一人暮らしだからなぁ……干からびる前にバグ治るといいんだけどな」
「さすがに直ると思うけどな。 それにしてもキョウ、お前気づいてなかったのか?」
「さっきまで森で植物と戯れてたんで知らん」
「相変わらずマイペースなやつだなあ」
キリトとクラインと会話をしながら、俺は密かに焦っていた。ログインできないならまだしも、ログアウトできないなんて普通じゃない。嫌な予感がする。できれば『あの人たち』に迷惑はかけたくないんだが―――
「あっ! 上を見ろ!」
俺が考えに没頭しているその時、街の広場にいた一人のプレイヤーが突然そう言った
言われるがままに上を向くと、ローブが空中に浮いていた
なぜ『ローブ姿の人』と言わないかというと、そこに顔がないからだ。ローブの中は、ただ闇が広がっていた。俺はそれを気味が悪いと思ったが、ローブ自体はベータテストの時運営が着ていたものだったので、ああバグの説明かとしか思わなかった
いや、正確には期待を込めて「思おうとしていた」というのが正しいのだろう。だが、その期待は簡単に裏切られることになる
『プレイヤーの諸君、私の世界にようこそ』
―――この説明ののち、俺は、いや、俺たちは初めて
ここが《デスゲーム》の中であることを知った―――
後書き
すみません、茅場さんの説明部分は思いっきりすっ飛ばします!
ちなみに冒頭でネタとして使っていますが、BL要素は入りません(笑)
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