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おぢばにおかえり

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第六十七話 春休みが終わってその四十

「それでもお二人は」
「それでそのうちのね」
「お一人ですね」
「その人がお姉さんでね」 
 お二人のうちのというのです。
「彼のお祖父さんの一番上のお姉さんなんだ」
「本当に新一君のお祖母さんみたいな関係ですね」
「子供の頃から可愛がってもらってるらしくて」
「新一君もですね」
「凄く慕ってね」
 そうしてというのです。
「大切にしているよ」
「そうですか」
「だから機会があると会うといいよ」
「確か平野の方ですね」
「系列はね」
「新一君もそうですから」
 何か平野では謙虚で礼儀正しいで通っているそうです。
「その初代さんとなると」
「そうだよ、平野の方の人でね」
「そちらに行けばお会いするかも知れないですか」
「そうだよ、あちこちの教会に結構顔出す人だしね」
「それで新一君もなんですね」
 あの子もです。
「平野の方にもよく行ってるんですね」
「もう平野の有名人だよ」
 そうなっているというのです。
「彼はね」
「その大叔母さんのことからもなんですね」
「そうだね、そのこともあってね」
「新一君はその人を大切にしているんですね」
「彼は好きな人は徹底的に大事にするからね」
 というか嫌いでない人には普通に接しています。
「好きイコール大好きだからね」
「そうした子なんですね」
 何か凄く大事なことを聞いた気がしました。 
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