八条学園騒動記
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第六百四十五話 牛達と共にその九
「実はカレーは私達全員が食べてもまだ多くあるので」
「そうなのですか」
「私が今考えたことですが」
「どういったものでしょうか」
「クラスの皆様もお呼びして」
「そうしてですか」
「ご一緒に召し上がるというのは」
こう提案するのだった。
「どうでしょうか」
「素晴らしいお考えです」
セーラはラメダスのその提案に微笑んで応えた。
「それは」
「では」
「その様にしましょう」
こう答えるのだった。
「そうしましょう」
「はい、それでは」
ラメダスはセーラが頷くとだった。
すぐに二年S1組の面々を呼ぼうとした、だがその前にセーラが言ってきた。
「皆様の脳裏に直接お話しました」
「そうされましたか」
「すると皆様頷いてくれましたので」
頭の中でそうしたというのだ。
「ですから」
「それで、ですね」
「はい」
まさにというのだ。
「これで、です」
「皆様が来られますね」
「そうです、では皆様の分のテーブルと椅子と」
「お皿とスプーンもですね」
「用意しますね」
「そうしましょう」
「はい、ではこれより」
ラメダスはセーラの言葉にあらためて応えた、そうしてだった。
相伴を認められた者達がここでこぞって出て来てだった、そのうえで用意をした。それは瞬時に整えられて。
その後でだ、クラスの面々が来た。マルコは来るとセーラに言った。
「本当にいいのかな」
「カレーを頂いてですね」
「そうしてね」
「はい、遠慮はいりません」
セーラはマルコに微笑んで答えた。
「このことは」
「そうなんだ」
「私のお家のお料理はです」
「遠慮はいらないんだ」
「はい、好きなだけお召し上がりください」
マルコに笑顔で述べた。
「そうされて下さい」
「それじゃあ」
「それで何カレーなの?」
ペリーヌはこのことを問うた。
「それで」
「ポークカレーです」
セーラは優雅に微笑み素直に答えた。
「林檎とパイナップルも入っています」
「甘い感じなの」
「スパイスも利いていますが」
それと共にというのだ。
「そうしたものも入っていまして」
「甘いのね」
「そうですね」
「パイナップルいいわね」
ペリーヌはセーラの返答に優雅に微笑んで答えた。
「これは楽しみよ」
「あんたパイナップル好きなの」
そのペリーヌにダイアナが尋ねた。
「そうなの」
「ええ、そうなの」
ペリーヌはその通りだと答えた。
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