夢幻水滸伝
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第二百二十三話 武闘場からその八
残は勢力圏を拡大していった、残はそれを受けて言った。
「戦わずしてな」
「勢力を拡大していっていますね」
「まさにそうなっていますね」
「モンスターを退治して民の不安を取り除き」
「かつですね」
「他の勢力の民達も信頼する様になって」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「はい、そうですね」
「彼等も降ってです」
「勢力を拡大していっていますね」
「かなり順調に」
「そうなると思わんかったわ」
残は自室で仕事尾をしつつ部屋にいる官吏達に話した。
「実は」
「人は観ますからね」
「その人の行いを」
「信頼出来て頼りになる人につきます」
「しかも強く能力があるなら余計にです」
「そやねんな、まあな」
残はさらに言った。
「モンスター退治は基本やからな」
「民を脅かすなら」
「即座に征伐する」
「そして仲間になるならですね」
「迎えていきますね」
「モンスターも戦力になる」
だからだというのだ。
「しかも強くなるしな」
「はい、鍛えますと」
「武器や防具も装備出来ますし」
「人と同じ様に強くなります」
「人より覚えは悪いですが術も特技も覚えます」
「そやからな、受け入れられたらな」
それならというのだ。
「モンスターも受け入れてるな、それでモンスターの訓練も兼ねて」
「武闘場にも出していますね」
「そして参加者達と戦わせていますね」
「モンスター同士でも」
「そうもしてるしな、あと内政やが」
残はこちらの話もした。
「どうも心配や」
「そうですか?」
「残様は内政もお見事ですが」
「農業も林業もよくされて」
「工業や商業も的確で」
「教育のことも考えておられ」
「また交通の便も図っておられますが」
官吏達は内政については自信のなさそうな残にこう述べた。
「残様が来られてから一変しています」
「勢力圏は日に日に発展しています」
「治安はよくなり豊かになり」
「民達は幸福を謳歌しています」
「それやとええが。他の星のもんの勢力圏見たら」
これは中国の中でもである。
「やっぱりな」
「負けますか」
「他の方に」
「政では」
「そう思う、鉄道についても」
この世界では線路の幅は世界共通である、道の幅も度量衡も車が進む方向も全てが統一されているのだ。
「郵便もな」
「どちらも順調にことが進み」
「内政が進んでいます」
「そうなっていますが」
「そうか、ほな今はな」
残は官吏達の言葉を聞いて頷いた。
「内政もな」
「進めていきますか」
「そして勢力を豊かにしますか」
「そうしていきますか」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
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