八条学園騒動記
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第六百四十二話 修羅道その十三
「そしてだ」
「消えるか」
「自然消滅するからな」
だからだというのだ。
「俺はそうする」
「その教団の正体を言ってか」
「誰もその言うことを聞かない様にしてだ」
そうしてというのだ。
「そして工作にもな」
「誰にもかからない様にするか」
「そうしていく、宗教は人間に必要でだ」
それでというのだ。
「正しい信仰はなくてはならないが」
「カルトは別か」
「そちらはあってはならない」
絶対にというのだ。
「あればな」
「それが災いになるか」
「人ひいては国のな」
「国のか」
「そうだ、カルトはテロも行うし国の乗っ取りもだ」
こうしたこともというのだ。
「企むからな」
「危険でか」
「まさに癌細胞の様にだ」
そうした感じでだというのだ。
「人の心も国も蝕んでいく」
「そして乗っ取られると」
「その時はな」
まさにというのだ。
「おかしな国になる」
「国全体がカルト教団になるか」
「そうなるからな」
「危険か」
「ましてこうした教団は他者を認めない」
この要素もあるというのだ。
「自分達だけだ」
「共産主義みたいなものか」
「そうだ、というか共産主義自体がだ」
「カルトか」
「そう言われているな」
「そういえばそうだな」
フランツも言われて思い出した。
「あの思想は」
「宗教ではなく宗教を否定しているが」
それでもというのだ。
「その実はな」
「カルトか」
「そうだ、だから他の考えをな」
「認めないか」
「そして容赦なく殺すからな」
「カルトか」
「そしてカルトはな」
その連中はというのだ。
「他者を認めない、そしてだ」
「殺すか」
「そうしていく」
こう言うのだった。
「だからそこも問題だ」
「そうなのか」
「だから余計に危険だ」
「教えがおかしなだけでなくてか」
「そのおかしな教えで人や国の支配を目論んでいてな」
「他人も認めないからか」
「存在してはいけない」
タムタムは真顔で述べた。
「世に絶えないが一つ一つその危険性を認識して皆が知ってだ」
「そうしてか」
「そうして一つ一つな」
「消していくことか」
「誰も信じなくしてな」
そうしてというのだ。
「なくしてくべきだ、ただ」
「ただ?」
「テロや犯罪を行えばな」
タムタムはその時の場合も話した。
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