レーヴァティン
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第二百三十一話 平泉からその七
「いいな」
「わかりました」
「ではその様にします」
「奥羽においても」
幕臣達も頷いた、そうして山も治めていきそこにいる山の民達も幕府に迎え入れていっていった。そのうえで軍勢を北上させていき。
幕臣達にだ、英雄はあらためて言った。
「戦が終われば検地を行い戸籍もだ」
「まとめますね」
「そうしていきますね」
「どちらも進めていきますね」
「そうする、どちらも確かでないとだ」
検地も戸籍もというのだ。
「まともに治まらないな」
「その通りです」
「検地で田を確かめてです」
「戸籍で民を把握する」
「そうしなければなりません」
「どちらも欠かせません」
「だから戦が言終わればな」
その時はというのだ。
「ただちにその二つを行うぞ」
「わかりました」
「ではその用意をですね」
「今からしておきますね」
「そうしますね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「戦が終わるとすぐにな」
「その二つにかかり」
「しかと治める地盤を築く」
「そうしますね」
「そうする、戦に勝つことも大事だが」
英雄は言った。
「それよりもだ、政ではだ」
「その先ですね」
「戦に勝ってからですね」
「その先のことが大事ですね」
「勿論戦うならば勝たねばならない」
それは絶対だというのだ、政治的な目的を得る為に戦うのならば決して勝たねばならないということだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「勝って終わりではない」
「まだ先がある」
「それが現実ですね」
「戦に勝った後はだ」
それこそが目的であるからだというのだ。
「どう治めるか」
「それが重要であり」
「我々もですね」
「どう治めるか」
「だからですね」
「検地に戸籍をな」
その二つをというのだ。
「戦が終われば即座に行いだ、かつな」
「徹底してですね」
「そうして行ってですね」
「そのうえで、ですね」
「奥羽の政の地盤とする、そしてだ」
それにというのだ。
「奥羽の民を豊かにし兵もだ」
「整えますね」
「今以上に」
「そうしますね」
「奥羽は鉄砲も大砲も少ない」
幕府に比べてかなりだ、だから幕府軍はその二つをふんだんに使いそのうえで戦を有利に進めているのだ。
「術を使える者の割合は同じ程だが」
「それでもですね」
「鉄砲と大砲は圧倒的に少なく」
「弓矢も質が落ち」
「槍も短いですね」
「具足も質が落ちます」
「そういったものを全てだ」
まさにというのだ。
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