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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百十四話 孔明、弓矢を奪うのことその八

 しかしだ。何とかこう返す彼女達だった。
「我々が御護りする」
「そうするのだ」
「いや、ここは護衛役の私が」
 あくまでこう言う魏延だった。
「是非共。それが役目なのだから」
「ううん、何かややこしくなりましたね」
「焔耶さんも引かないでしょうし」
「こうしてはどうだ?」
 ここで言ったのは趙雲だった。
「焔耶は近衛隊長だな」
「そうだ」
 その通りだとだ。魏延は趙雲にも言葉を返す。
「そのことはもうわかっている筈だ」
「無論だ。それならだ」
 また言う趙雲だった。
「焔耶、御主は桃香様の背中を護れ」
「背中をか」
「そしてだ」
 趙雲はさらにだ。関羽と張飛の顔を見て話す。
「二人は桃香様の左右をだ」
「護ればいい」
「そうなのだ」
「そうだ。それでどうだ」
 ここまで話してだ。趙雲はあらためて三人に問い返した。
「焔耶にとってもいいし桃香様の護衛も確かなものになる」
「そうですね。名案です」
「ではそうしましょう」
 軍師二人も明るい顔で応えてだ。このことは決まった。
 しかしだ。今度はだ。猛獲とその家臣達が出て来てだった。
 彼女達は笑顔になってだ。こんなことを言うのだった。
「おっぱいを護るにゃ」
「そうにゃ。ミケ達もにゃ」
「そうするにゃ」
「頑張るにゃ」
 こう言って劉備の太腿の上に乗ってきた。あっという間にだ。
「お姉ちゃんのおっぱいは最高だにゃ」
「このおっぱいに何かあったら大変だにゃ」
「だからこうしてこれからはいつも一緒にいるにゃ」
「そうするにゃ」
「おい待て」
 しかしここでだった。その魏延が猛獲達に言う。むっとした顔で。
「桃香様は私が御護りするのだぞ」
「焔耶は背中だけにゃ」
 何故かここでは鋭い猛獲だった。
「おっぱいは含まれていないにゃ」
「何っ、私は桃香様と寝食を共にするつもりだ」
 魏延は本音を言った。
「御休みになられる褥も共にしてだ」
「おい、言い切ったな」
 馬超が魏延のその言葉に突っ込んだ。
「わかってたにしても露骨過ぎるだろ」
「ううん、こうなったら止まらないのよね」
 馬岱も流石に今はどうしようもない。
「焔耶はね」
「そうだな。では私はだ」
 趙雲はすすす、とその馬超と馬岱のところに来てだ。
 そっと二人の間に入り抱き寄せてからこんなことを言った。
「御主達と共にいよう」
「おい、それは何でだよ」
「まさか星さん姉様だけでなく蒲公英も?」
「熟れた身体もいいがまだ青い身体もいい」
 その二人の肢体を妖しい目で見ている。
「どうだ。三人で風呂にでも」
「待て、あたしはそんな」
「蒲公英はいいけれど」
 従姉妹でそれぞれ違う反応を見せる。馬超は狼狽を隠せず馬岱はにこにことしている。やはり馬岱は趙雲にとっては可愛い妹分なのだった。だから応えているのだった。
 その馬岱はだ。趙雲にこんなことを言う。
「じゃあこれからはですよね」
「うむ、寝食を共にしようぞ」
「絶対に何かするよな」
「何かとは何だ?」
 趙雲はその妖しい目でそっと馬超に身体、特に胸を摺り寄せて問う。
「どういうことか教えて欲しいものだ」
「待て、人がいるんだぞ」
「そうだな。では三人になった時にだ」
「だから何するつもりなんだよ」
 こんなやり取りも行われていた。そしてだ。
 
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