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八条学園騒動記

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第六百三十九話 踊ることもその四

「そうしてね」
「やはりいざという時にか」
「使うの」
「そうか」
「けれど普段はね」
「全部質素か」
「七つの大罪に触れない様にして」
 そうしてというのだ。
「生きてるの、食事だって」
「大食も大罪だしな」
「それも禁じていて」
「質素な食事か」
「大食、そして美食は身体を壊すともね」
「それはあるな」 
 ギルバートもそれはと答えた。
「メディチ家代々の持病の痛風もだ」
「美味しいものばかり食べてたからね」
「フォアグラ等な」
「そのせいだったわね」
「それで代々痛風でだ」
 まさに家の病気であった。
「足の親指の付け根がな」
「痛かったっていうわね」
「ビールは痛風でもなったが」 
 ただこの時代のビールはプリン体ゼロになっているので飲んでもならない。痛風自体完治する病気になっている。
「贅沢でもな」
「なったわね」
「そして痛いそうだ」
「それもかなりね」
「そよ風が吹いてもな」
 それが身体にあたっただけでだ。
「文字通りにな」
「風が痛いね」
「そして人と肩と肩が当たってもだ」
「痛いのよね」
「それも激痛らしい」
「大の大人の人が泣く位に」
「そうらしい、アレクンサドロス大王もなっていたらしい」
 この偉大な英雄もだ。
「どうもな」
「あの人贅沢だったの?」
「おそらく水分をあまり摂らずだ」
 そしてというのだ。
「ビールをだ」
「飲んでいたせい?」
「贅沢はあまりな」
 これといってというのだ。
「無縁な感じだからな」
「戦ってばかりでね」
「そうした人だからな」
「痛風する位贅沢してるとなると」
「そうした感じじゃないな」
「ええ、それでね」
 そのうえでというのだ。
「あの人はね」
「イメージじゃないな」
「贅沢はね、それでイスラエルで痛風とか糖尿病は」
「なるとか」
「滅茶苦茶言われるの」
 そうなるというのだ。
「贅沢だからなったってね」
「やっぱりそうなるか」
「そう、糖尿病もね」
 この病気もというのぱ。
「なったらね」
「かなり言われるか」
「無慈悲にね」
 ワインを飲みつつ話した。
「アルコール中毒もね」
「言われるか、それも」
「どれも贅沢をしていたからね」
「なるか」
「そう言われているから」
「そこまで贅沢は嫌われるか」
「快楽とかいうものは」
 それこそちうのだ。 
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