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ヘタリア学園

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第八百三十五話  生徒会秘書

第八百三十五話  生徒会秘書
 生徒会で最も問題になっていることはもう誰もが知っています。それは肝心の生徒会長が仕事を全くしないことです。韓国はとにかく生徒会の仕事をしません。
「それで俺達にばっかり仕事が来るんだよな」
「あの野郎、手前の宣伝や起源の主張ばかりしてるじゃねえかよ」
 イギリスとフランスは今日も不平不満をぶちまけながらその韓国の代わりに生徒会の仕事をしています。二人の机の上は書類がうず高く積まれています。それを処理するだけでも大変です。なお生徒会の他のメンバー三人は何処かに消えています。アメリカも中国もロシアも自分達が生徒会長に推薦したというのに韓国が絡んでいる仕事には全く手をつけようとしません。考えてみなくても非常に無責任な話であります。
 それでイギリスとフランスが韓国の分の仕事をそれぞれ分担したうえでしているのですがここで二人が気付いたことは。今まで気付きもしなかったことでした。
「そういえば俺達がやった仕事誰がまとめてるんだ?」
「ああ、そういえばそうだな」
 フランスはイギリスの言葉からそのことを思い出しました。
「誰が秘書をやってるんだろうな、そういえば」
「それだよ。何かそこんところが凄く引っ掛かるんだよな」
 そんな話をしているうちに二人が思うようになったことは。
「その秘書役探さないか?この生徒会のよ」
「そうだな。一体誰がやってくれているのか興味があるな」
 こうして二人はその密かに秘書をしてくれている人を探すことにしました。思えば生徒会長が全く仕事をしていないのにそれでも生徒会が動いているのですから実に不思議なことです。
「だからあいつだけは会長にするなって言ってただろうがよ」
「そんなこと言ってもどうしようもねえけれどな」
 不平不満は今でも消えることがない二人でした。これも当然と言えば当然のことでありますが。


第八百三十五話   完


                            2009・7・30
 
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