ヘタリア学園
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第八百二十一話 追加メンバーまで
第八百二十一話 追加メンバーまで
ホクオウファイブは五人です。ファイブだから五人ですが追加メンバーもいます。追加メンバーもかなり重要ですが時として全然呼んでもいないのに強引になってくる人がいたりします。そして今回もそんな人なのでした。
「シー君がそうなのですよ!」
「あれっ、貴方がなんですか?」
フィンランドは銀色の服を着て出て来たシーランドを見て少し驚いた顔をしていました。
「貴方が六人目ですか」
「そうなのですよ。驚きましたか?」
「驚いたも何も」
フィンランドは実は今までシーランドを国と思っていなかったのです。ですからここで出て来ても何と言っていいかわからなかったのです。そもそも追加メンバーが出て来るとも思っていませんでした。
「六人目ですか」
「そうなのですよ。頼りにしていろですよ」
「はあ。それじゃあ宜しく御願いします」
「シー君は狼なのですよ!」
しかも動物まで自分で決めています。海の国なのに何故か狼です。
「それも銀狼。最高に格好いいですよ!」
「狼ですか。エストニア君のお家にはまだ野生の狼がいますけれど」
「身体は小さくても心は大きいのですよ。だから安心して任せろなのですよ」
しかしここでイギリスが出て来ました。彼にとってみてはまたシーランドが勝手なことをしていると思っているから当然です。呆れながらも二人が話をしているところにやって来て。シーランドの手を引っ張って連れて行きます。
「邪魔したな、うちの小さいのが」
「はあ」
「こらーーーーですよ!」
連行されていくシーランドはそのイギリスに対して抗議します。
「シー君に何てことするんですか!イギリスの野郎に言われる筋合いないですよ!」
「生徒会長だけでも頭抱えてるのに何でこんな奴までいるんだよ」
イギリスも実に苦労が絶えないのでした。なおそれでもシーランドはスウェーデンの推薦で見事六人目となったのでありました。
第八百二十一話 完
2009・6・25
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