ハッピークローバー
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第三話 中間テストその三
「そうする?」
「勉強会やって」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「わからないことはね」
「お互いわかる様になる」
「そうなればいいのよ」
「これまで私達何度かやってきたわね」
一華はかな恵の言葉を受けてこう言った。
「そういえば」
「そうよね、だったら慣れてるし」
「今回もなのね」
「中学の時みたいな感じで」
その時にやった勉強会の様にというのだ、かな恵はその大きくあどけない目で一華に対して提案した。
「どう?いいでしょ」
「ええ、じゃあね」
「勉強会しよう」
「私達文系は皆いけるのよね」
ここで富美子が科目の話をした。
「国語とか社会とか」
「あと英語もね」
「皆そこそこでね」
こう一華に話した。
「それでそっちはね」
「別に勉強しなくてもいいのよね」
「もうあれよね」
富美子はさらに言った。
「授業やって予習復習したら」
「それでね」
「三科目共点取れるから」
「高校になって国語は現国と古文と漢文に分かれて」
一華は科目の具体的なことを話した。
「英語はグラマーとリーダーで」
「社会は地理と世界史と日本史と公民で」
「私達一年は社会は地理だけれど」
「分かれてるけれどね」
「皆文系はね」
一華も言った。
「別にね」
「勉強しなくてもいいわね」
「各自がやって」
それでというのだ。
「勉強会まではね」
「いいわね」
「だったらね」
理虹は考える顔になって述べた。
「理系ね、ここでやるのは」
「そう、それもね」
一華は理虹にも話した。
「数学よ」
「それね」
「私達の理科は化学だけれど」
「そっちも覚えるだけだしね」
「別にね」
「いいわね、私達本当に根っからの文系ね」
理虹はこのことをあらためて思った。
「覚えることは得意で」
「計算になるとね」
「どうにもね」
「難しいのよね」
「それで数学は」
計算するこの科目はというのだ。
「どうしてもね」
「弱いのよね」
「そうよね」
「だからね」
それでとだ、一華はあらためて言った。
「勉強会するなら」
「数学ね」
「それをやりましょう」
こう提案するのだった。
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