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夢幻水滸伝

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第二百十七話 お好み焼きを食べながらその二

「モダン焼き見てね」
「お好み焼きの中に焼きそば入れて焼くからやな」
「そんな食べ方あるのってね」
「これがあるねん、広島やとな」
 ここはというと。
「おそこは挟んで焼くな」
「薄い生地と生地の間にね」
「それでこっちやとな」 
 関西ではというのだ。
「生地の中に入れてな」
「焼くのね」
「焼きそばを一緒に食べる時はな」
「そういうことね」
「そや、それでそのモダン焼きがな」 
 芥川は笑って話した。
「これまたな」
「美味しいわね」
「そうや」
 おかわりが来た日本酒を一瞬で空けた綾乃の横で言った、綾乃は早速お代わりを言ったが今度は大ジョッキでと言った。
 早速一・八リットルの大ジョッキに入った日本酒が運ばれてきた。綾乃はそのジョッキの日本酒も飲んでいくが。
 シェリルは海鮮の塩焼きそばを食べつつその綾乃に言った。
「綾乃ちゃんそのジョッキでも軽々やな」
「美味しいわ、お酒」
「いや。美味しいんやなくて」
 問題はそこではなくというのだ。
「滅茶苦茶飲むな」
「そこはどの世界でも変わらんな」
 リーも言った。
「ほんまに」
「お酒をよおさん飲むな」
「ざるというかな」
「うわばみか」
「あれやな」
 羅は烏龍サワーを飲みつつ言った。
「綾乃ちゃんは八岐大蛇も神具やから」
「そのこともあってか」
「酒に強いんや」
「そういうことやな」
「八岐大蛇は酔ってやられたが」
 神話のこの怪物はというのだ。
「綾乃ちゃんはその大蛇を神具にしてる」
「それでやな」
「余計に強いんや」
「そういうことやな」
「いや、惚れ惚れするっていうか」
 施はカルピスサワーを飲んでいる、そのうえでの言葉だ。
「恐ろしい位の飲みっぷりやな」
「そこまで飲んで酔わんか」 
 こう言ったのは芥川だった。
「まさにざるやな」
「うちの家族皆こやで」
 綾乃はさらに飲みつつ応えた。
「お酒には強いみたいやねん」
「それも半端なくやな」
「お祖父ちゃんウイスキーボトル七本空けるで」
 それだけ飲むというのだ。
「そうするで」
「それもう化けものやな」
「そやな」
 リーもシェリルも酒の種類と量に述べた。
「それで他の人もか」
「かなり飲むか」
「そやねん、うちは日本酒が一番やけど」 
 言いつつ大ジョッキを空けた。
「やっぱり血筋やと思うで」
「それでおかわりやな」
 施は大ジョッキを空けた綾乃に述べた。
「そうするな」
「そうするで」 
 実際にというのだ。 
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