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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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最終話 温もりその三

「よかったよ」
「私となの」
「だから今年も」
 そしてだ。
「来年もそれからも香織さんとね」
「私でいいの」
「香織さんでないとね」
 香織さんを見て話した。
「僕は嫌だよ」
「そうなのね」
「だからね」
「だから?」
「これからも宜しくね」
「ええ」 
 香織さんも笑顔で言ってくれた。
「それじゃあね」
「これからもだね」
「宜しくね」
「うん、こっちこそね」
 お互いにこう言った。
「一緒にね」
「いましょう」
「ずっとね」
「これからどうなるかわからないけれど」
 先のことはわからない、それも全く。
「けれどだね」
「ええ」
「一緒にね」
「いましょう」
「今年も来年も」
「それからも」
「うん、そうしようね」
 僕は香織さんに微笑んで応えた。
「これから色々あるだろうけれど」
「いいことも嫌なことも」
「生きていれば色々なことがあるよ」
 それこそだ。
「本当にいいこともあれば」
「嫌なこともね」
「どっちもあるよ」 
 それこそだ。
「それで悪いこともあって」
「それでね」
「そうしたことに遭って対することも」
 このこともだ。
「人生だよ」
「そうよね」
「ただ。出来るだけね」
 僕はこうも言った。
「難はね」
「避けるべきね」
「災害に進んで行っても死ぬだけだよ」
 本当にそうなる。
「権力と暴力持ってるゴロツキに向かってもね」
「何にもならないわね」
「そんな奴がいるコミュニティに間違って入っても」
 それでもだ。
「いてもいいことないしね」
「暴力受けるだけね」
「得られるものなんてないよ」
 断言出来ることだ。
「それこそね」
「そうよね」
「だからね」
「そんなところからは逃げるべきね」
「また言うけれど災害に立ち向かえなんてね」 
 それも身一つでだ。
「じゃあ自分がやってみろってね」
「言うことね」
「幾らバスケが好きでも」 
 部活がそれだからそれで例えた。
「顧問が平気で人を何発も殴ったり蹴ったり罵るなら」
「逃げた方がいいわよね」
「それでいいことなんて」
 それこそだ。 
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