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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百十一話 怪物達、また騒動を起こすのことその七

「じゃあ貴女もね」
「はい、予定通りですね」
「二人で歌いましょう」
 こう周泰に言うのである。
「今夏侯姉妹が歌っているけれど」
「次は雪蓮様と冥琳さんで」
「そして次は曹操のところの軍師二人でね」
 郭嘉達のことだ。
「それで私達よ」
「はい、それじゃあ」
「私は貴女についてもね」
 呂蒙だけでなくだ。周泰もだというのだ。
「歌えると思っていたから」
「私もですか」
「ええ、だからね」
 それでだ。誘ったというのだ。
「一緒に歌いましょう」
「有り難きお言葉。それでは」
「二人でね」
 こう話してだった。二人も歌うのだった。彼女達の後は。
 今度はだ。呂布だった。彼女は傍らにいる陳宮に言った。
「ねね」
「はい、恋殿」
 こうだ。陳宮は呂布に対して答えた。
「では今から」
「歌う。歌はいい」
「恋殿は歌もお好きなのですね」
「歌はいい」
 無表情だがそれでも言う呂布だった。
「歌うとそれだけで」
「心がよくなるのです」
「だから歌う」
 それでだと答える呂布だった。そうしてだった。
 二人も歌う。その後は関羽達が出てだ。
 一斉に歌う。彼女達もだった。
 歌いだ。場は進んでいく。そして遂にだった。
「おい、いよいよだな」
「ああ、いよいよだ」
「今呂蒙さんで次が」
「ええと、これ誰だ?」
「誰なんだよ」
 歌手の出番の順番が書かれている紙を見てもだ。誰もが首を捻る。
 そこに書かれているのは公孫賛だった。しかしだ。
 彼女の名前を見てもだ。誰もが首を捻るばかりだった。
「公孫賛?知らないな」
「そうだよな。こんな人いたか?」
「誰も知らない娘出すなんてな」
「新人か?」
「そうじゃないのか?」
 こうまで言う者すらいた。
「っていうかさっきの孔明ちゃんと鳳統ちゃんもよかったよな」
「やっぱり着ぐるみっていいよな」
「ああした小さな女の子が着ると最高だよ」
「張飛ちゃんもだけれどな」
 張飛はここでも着ぐるみだった。そして他には。
「馬超将軍はやっぱり黒だろ」
「あのゴスロリか?あれ最高だよな」
「趙雲将軍の仮面メイドもよかったけれどな」
「あと関羽将軍の中華ドレス」
「胸が最高だよな」
 こう話していく。そうしてだ。
 その中でだ。彼等はさらに話していく。
「あと呂蒙殿のメイド?あれもよかったよな」
「あの人可愛いんだな」
「っておい、あんな可愛い人そういないだろ」
「性格も真面目で懸命で」
 何をするにも必死なのが呂蒙である。それが出ているのだ。
「あんないい人そういないって」
「胸がないのが余計にいいんだよ」
 貧乳派もいた。彼等も健在だった。
 そんなことを話しながらだ。彼等は。
 ふとだ。こう言うのだった。
「で、三姉妹との勝負は袁術様達か」
「偶像支配な。変わった名前だよな」
「何でこの名前にしたんだろうな」
「あの三人の場合は」
 袁術に郭嘉、張勲の三人の組み合わせの名前はこうなったのだ。
 その組み合わせの名前についてだ。彼等は言うのである。
「まあ袁術様が決めたんだろうけれどな」
「あの人結構以上に変なところがあるからな」
「今回もなんだろうな」
 何故か袁術のことはこう言って皆納得する。そうしてだった。
 
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