幸せな結婚
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第二章
「あの娘画像送るって言ってたわね」
「そうそう、結婚式のね」
「招待するんじゃなくて」
「これもわからないわよね」
「家族、親戚だけでするのかしら」
「そうなのかしら」
「こんなわからない話ないわ」
千晶は実際に心からこう思った。
「本当に」
「全くよね」
「あの娘が結婚って」
「相手とか生活とか」
「色々考えてもね」
「わからないわね」
「兎に角画像送ってくれるなら」
それならとだ、千晶は言った。
「送ってもらいましょう」
「そうね、それじゃあね」
「それ待ちね」
「とりあえずはそうね」
友人達もとりあえずはと話してだった。
そうして茜の画像を待った、その画像は五日後に送られてきたが。
千晶はその画像を観て目が点になった、そして友人達を自宅に集めて驚愕しきっている顔で言った。
「見た?」
「見たわよ」
「私も見たわよ」
「はっきりとね」
「それで驚いてるわ」
「何あれ」
「ええとね」
千晶は信じられないものを見たという顔で語った。
「相手はね」
「抱き枕のあのキャラね」
「アニメのキャラ?」
「ゲームじゃないの?」
「兎に角二次元よね」
「そっちよね」
「アイドルアニメの緑の眼鏡のキャラよ、何とかセブンの」
千晶は調べたことを話した、茜が画像に相手の名前を書いていたのでそれで検索してわかったことだ。
「そのキャラなのよ」
「アイドルアニメなの」
「そのキャラだったの」
「お部屋の中そのキャラのグッズで一杯だったけれど」
「写真もポスターも飾ってたけれど」
「そっちのキャラだったの」
「そう、それでね」
千晶はさらに話した。
「どうやら茜そのキャラのファンで」
「それでなの」
「夢中になってて」
「それでなのね
「結婚もなのね」
「ええ、してね」
それでというのだ。
「画像も送ったみたいよ」
「私達に」
「そうしたのね」
「本当に幸せそうだけれど」
「いた、何これ」
「ないでしょ」
見れば誰もがかなり引いていた、それは千晶も同じで。
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