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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第三百三十七話 天理教の教会その十一

「というか夫婦揃ってで」
「夫婦仲良くなの」
「そうした教えの宗教で」 
 それでだ。
「教会長さんもね」
「結婚していいのね」
「というか結婚して」 
 してはいけないどころかだ。
「家庭を築いて代々教えを受け継いでいく」
「そうした教えなのね」
「そもそも奥さんがいないと」
 教会はだ。
「成り立たないから」
「そうなの」
「ご主人が教会長さんで」」
 そしてだ。
「表のお仕事をするけれど」
「裏は奥さんなの」
「裏方であって縁の下の力持ちで」 
 天理教の教会の奥さんというものはだ、教祖だった中山みきさんが女性だったことも大きいと思う。
「表のお仕事の補佐ね」
「殆どみたいね」
「実は教会はね」
「奥さんあってなの」
「お寺もそうみたいだけれどね」 
 それでもだ。
「特にね」
「天理教はそうなのね」
「奥さんの存在は大きいよ、それで普通は男の人が教会長さんになるから」
 ただし女性の教会長さんもおられる、色々な事情でそうしたケースもある。だからご夫婦で教会長さんの資格を得るのだ。
「それでね」
「娘さんも」
「お婿さんを迎えて」 
 そうしてだ。
「その人に教会を継いでもらって」
「娘さんが奥さんになるのね」
「そう言っておられるよ」
 その娘さんご自身がだ。
「そうね」
「そうなのね」
「けれどね」
 教会、お家を継ぐ為に結婚しなくてはいけないけれどだ。
「猛烈なアタックを仕掛けてる人にもね」
「気付かないの」
「そうした人なんだ」
「それは困るわね」
「どうもその人は」 
 噂によるとだ。
「一途でね」
「その人ばかり見ているのね」
「それで天理教についても真面目らしいから」
「有望株じゃないの?」
「そう思うけれど」
 それでもだ。
「ご本人が気付いておられないから」
「前途多難なの」
「うん、ただ気付いていないのは」
 その人はだ。
「娘さんだけだから」
「他の人はなのね」
「もうね」
 それこそだ。
「周りは誰もがだから」
「ああ、じゃあね」
「多分決まりだよ」
 娘さんのことはだ。
「その後輩の人がね」
「彼氏さんになって」
「そしてね」
「結婚もされて」
「将来決まるよ」
「そうなのね」
「ご両親もご存知みたいだし」
 教会長さんと奥さんもだ。 
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