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おぢばにおかえり

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第六十六話 好き嫌いその二十八

「物凄く悪い人にも出会ってきたの」
「そうですね、大叔母さん二人はもう神様みたいな人達で」
 この人達は本当に大事に思っていることはわかります、目をきらきらとさせてそのうえでお話していますし。
「逆に父方の祖母とかは」
「酷い人なの」
「冗談抜きに二度と会いたくないですから」
 自分のお祖母さんでもというのです。
「何があっても」
「そこまで嫌いなのね」
「はい、他にもいますし」
「学校でもそうだったのね」
「ですね、僕ってお引き寄せが特別凄いみたいで」
 それでというのです。
「いい人と悪い人はです」
「極端なのね」
「そうですね」
「それはお引き寄せだと思うわ」
 ここでもおみちの考えが私の中に出ました、やっぱり教会で生まれ育っているせいだと自分でも思いました。
「阿波野君のね」
「そうしたお引き寄せがあることがですね」
「そう、それがね」
 まさにです。
「お引き寄せなのよ」
「いい人と悪い人に出会う人に会うこともですね」
「それが極端なのもね」
 物凄くいい人に出会うことも物凄く悪い人に出会うこともです。
「親神様の思し召しで」
「そこから僕がどうするかですね」
「ええ、いい人はお手本にして大事にして」
「悪い人はですか」
「ああはなるまいと思うのは当然だけれど」
 それでもです。 
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