夢幻水滸伝
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第二百十四話 カーペンタリア湾海戦その六
「そして進める、しかしや」
「やっぱり潮流に従った方が動きやすいけえ」
「そしてな」
シェリルはさらに言った。
「風もや」
「?そういえば」
碧はここで大戦艦の艦橋の窓から雲を見て言った。
「雲の動きが速くなったわ」
「風が出てるからや」
「そうじゃな」
「それでや」
「風にもじゃな」
「乗ってな」
そうしてというのだ。
「戦うで」
「自然を使うか」
「地の利をな」
「地の利を使うのは戦の基本じゃのう」
「勝つ為のな、それが海でもな」
地の利、つまり地上での戦でなくともというのだ。
「同じや」
「潮流や風を使うのはのう」
「風が起こるとや」
シェリルは海を見た。
「波も高くなる」
「晴れとるがな」
「天気晴朗なれど波高し」
シャリルは碧にこう返した。
「そうやな」
「東郷平八郎さんの言葉やな」
「そや、この言葉通りにな」
「なってきたな」
「ほなそのことを頭に入れて」
そうしてというのだ。
「戦うで」
「わかったわ、それでこんなは」
「このまま艦隊戦に入るが」
「その指揮を執り」
「そしてリー君が出て来たらな」
その時はというのだ。
「私も出る」
「そうして一騎打ちをするな」
「そうする、神星と互角に戦えるのは神星」
「同格のモン同士じゃのう」
「そやからな」
「こんなが行くのう」
「その時は指揮を頼む」
是非にと言うのだった。
「さっき話した通りにな」
「承知しとるけえ」
「よし、ほなここから二手に分かれて」
艦隊をそうさせてというのだ。
「戦うで」
「わかったわ」
碧は応えてだった。
シェリルの艦隊運動に己が乗る大戦艦を加えさせた、大戦艦は空から攻撃に入ろうとしていた。それを見てだった。
リーはテレサに言った。
「今からな」
「大戦艦にですね」
「精鋭を率いてな」
「空船で突撃して」
「乗り込んでもらう」
「そのうえで艦内で暴れて」
「大戦艦の攻撃をこちらに向けさせんでくれ」
そうしてもらうというのだ。
「ええな」
「わかりました」
テレサは一言で答えた。
「ほなこれより」
「空船で行くのが無理なら」
リーはその場合も述べた。
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