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麗しのヴァンパイア

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第三百八十二話

              第三百八十二話  やっぱり眼鏡がいい
 春奈は家族と話した次の日も普通に眼鏡をかけていた、それで登校して華奈子に昨日家で家族と話したことをそのまま言うと華奈子はそれならという顔で答えた。
「そうね、いいんじゃない?」
「華奈子ちゃんも眼鏡がいいのね」
「いや、春奈ちゃんが家族の人達とお話して」
 そうしてとだ、華奈子は答えた。
「決めたならね」
「いいの」
「そう、春奈ちゃんも考えたわよね」
「ええ」
 春奈も実際そうだったので素直に答えた。
「私もね」
「だったらね」
「いいのね」
「そのうえで春奈ちゃんが出した結論なら」
 春奈に考える顔で話した。
「それならあたしはね」
「いいのね」
「別に悪いことでもないでしょ」
「眼鏡かコンタクトどっちかにするかだし」
「だったら尚更よ」
「悪いことじゃないから」
「あたしが反対する道理ないわ」
 こうも言うのだった。
「一切ね」
「そうなのね」
「あたしはどっちでもいいわ」
 春奈がコンタクトでも眼鏡でもというのだ。
「それはね」
「いいのね」
「春奈ちゃんが決めたことなら」
「それで悪いことじゃないなら」
「それだったらね」
「いいのね」
「本当にね」
 それこそというのだ。
「だからもうこれ以上は言わないわ」
「そうなのね」
「うん、ちなにあたしは似合ってると思うわよ」
 華奈子はこの言葉はにこりと笑って出した。
「春奈ちゃんの眼鏡姿はね」
「そうなの?」
「ええ、だからね」
 それでというのだ。
「そのままでいいならね」
「眼鏡のままでいくべきなのね」
「今言った通りよ」
「そうなの」
「春奈ちゃんが決めたらね、似合ってるし」
 こうも言うのだった。兎角華奈子は春奈がいいと思ったならいいとした、そして春奈も華奈子の考えと言葉を否定せず受け入れた。


第三百八十二話   完


                 2021・7・4 
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