ドリトル先生と幸せになる犬
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第七幕その十一
「考えてみたら」
「ううん、凄いね」
「かなり明るそうね」
「けれどそうした本を読んでもね」
「人間を磨けるのね」
「正しく読めばね」
そうすればというのです。
「なれるよ」
「そうだね」
「人間色々と努力してね」
「反省もしてね」
「そして自分を磨いていくことね」
「さもないと餓鬼になるのね」
「そうだよ、ふわりの今のご家族は」
この人達はといいますと。
「ふわりを育てて愛情を注いでね」
「そうしてだね」
「心を磨いているんだね」
「あの人達は」
「子育てから学ぶことも多いというしね」
このことはサラや他の人達から聞いたことです、何しろ先生は結婚したことも誰かとお付き合いしたこともないからです。
「あの人達はね」
「ふわりと一緒にいて」
「そして育てて愛情を注いで」
「その中でだね」
「心もよくなっていっているのね」
「トイプードルのこともふわり自身のこともよく見て学んでね」
そうしてというのです。
「自分達はどうかと顧みながらね」
「そうしてふわりを飼っているから」
「だからだね」
「その中で磨かれていっているのね」
「ご自身も」
「そうだよ」
まさにというのです。
「あの人達もね」
「そうなんだね」
「ただ飼うだけじゃないんだ」
「自分達も変わっていく」
「磨かれていくものだね」
「そうだよ、また癒されもするし」
生きものを飼う中でというのです。
「僕もそうなっているしね」
「あっ、先生いつも言ってるね」
「僕達を見ていつも癒されてるって」
「助けてもらってるって」
「そうね」
「そうだよ、皆と一緒にいてね」
先生もというのです。
「どれだけ癒されてるか、そしてね」
「助けてもらってる」
「そう言ってくれてるわね」
「実際にね」
「そうだよ、国崎さん達もね」
ふわりの家族の人達もというのです。
「そう言ってるね」
「そうだよね」
「いつもふわりを見て癒されてるって」
「一緒にいて」
「そう言っておられるわ」
「アニマルヒーリングだよ」
これだというのです。
「それを受けてるんだ」
「生きものと一緒にいて癒される」
「一緒に遊んで」
「そしてその姿や仕草を見て」
「それだけで違うんだ」
心から癒されるというのです。
「そのこともあるし」
「育てる中で調べて学んだ」
「そして経験も積んで知っていって」
「それで成長していく」
「そうもなるのね」
「これは育児でもだよ」
こちらでもというのです。
「本当にね」
「一緒にいて」
「それでなのね」
「自分も成長していく」
「そうなっていくんだ」
「そうだよ、飼育放棄や育児放棄をする人はね」
こうした人達はといいますと。
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