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八条学園騒動記

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第六百二十九話 草原の観光その十一

「生徒会長になるけれど」
「圧勝だったのね、生徒会選挙も」
「何と学園の全票が入って」
 そしてというのだ。
「そのうえでね」
「それでなのね」
「生徒会長になるのよ」
「対抗馬は自分に投票するでしょ」
「普通はね」
 ナンはこう返した。
「けれど演説で」
「会長選の」
 これは連合では普通にあることだ、それぞれの立候補者が選挙活動を行って自分の考えを述べてアピールするのだ。
「それでなの」
「それで皆感激してね」
「演説で」
「あまりにも学園改革に的を得ていて」
 そしてというのだ。
「演説の弁舌が素晴らしくて」
「それでなの」
「皆感涙してね」 
 そうしてというのだ。
「先生達まで号泣して」
「皆が投票して」
「生徒会長になって」
「学園改革もなのね」
「成し遂げるの」
「全票ってのが凄いわね」
「普通ないでしょ」
 ナンは笑って話した。
「選挙だったら」
「トップ当選でもね」
 それでもとだ、コゼットは答えた。
「やっぱり対抗馬はいて」
「その人の陣営はね」
「その人に投票するわ」
「そんな全票とかは」 
 ナンはさらに言った。
「流石にね」
「有り得ないわよ」
「けれどチンギス様だから」
「あるのね」
「あまりにも偉大な方だから」
 それ故にというのだ。
「全票もね」
「あるのね」
「ちなみにモンゴルって学校街や村にしかないわ」
「草原は通信?」
「そう、通信教育でね」
 まさにそれでというのだ。
「勉強してるの」
「あんたもそうだったのよね」
「勿論よ、それでね」
 ナンはさらに話した。
「学校はね」
「街や村で」
「チンギス様は草原から転校されてね」
 そうしてというのだ。
「いきなり勉強もスポーツも芸術も学年トップになられたの」
「本当にチートね」
「チンギス様だから」
 ナンはまたこう言った。
「だからよ」
「それで理由になるのね」
「モンゴルだとね」
「チンギス=ハーンだとチートなのね」
「それどころかスタッフの人が言うには」
 そのアニメの制作のだ。
「チンギス様の偉大さを小さく表現したかもってね」
「言ってるの」
「そうなの」
「そこまでチートなのに」
「チートでもね」
 それは事実だが、というのだ。 
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