八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十九話 冬のお庭でその十四
「それは」
「左様ですね」
「はい、ですが」
それでもというのだ。
「そうした人は例外とです」
「思っていいですね」
「それで、です」
「信仰心はですね」
「常にです」
まさにというのだ。
「あるべきです」
「それが一番ですね」
「そうです、ですが」
畑中さんはさらにお話してくれた。
「それは難しいです」
「神仏が常に心にある様にすることは」
「口で言うのは簡単ですが」
それでもというのだ。
「それはです」
「難しくて」
「はい」
まさにというのだ。
「中々です」
「出来ないですね」
「ですがそこまでの信仰心があれば」
「いいですね」
「そのことを目指したいですね」
「そうですね」
僕も思うことだ。
「やっぱり」
「信仰心も大事です」
人にはというのだ。
「やはり」
「神仏の存在を感じること」
「さもないと人は傲慢になり」
「慎みを忘れますね」
「人よりも遥かに大きな存在があるのです」
この世にはだ。
「その存在を敬いそこからです」
「謙虚になって」
「そして倫理もです」
これもというのだ。
「知るのです」
「そうしたことになるからこそですね」
「信仰心も必要です」
「さもないと本当に失敗しますね」
「自分の力だけで進むと言って」
そう言ってだ。
「北朝鮮をよしとする様な人では」
「あの国をですね」
「あの世襲制の共産主義を」
本来は有り得ない国家システムである。
「階級社会を」
「しかも究極の軍国主義ですよね」
「そうした国をいいと言う人もです」
「無神論者にはですか」
「見てきました」
「何かそうした人になると」
「よくないですね」
「そうした人を見ておわかりになったんですね」
「左様です」
こう僕にお話してくれた。
「まことに」
「無神論者ですと」
「そうした人を見て来たので」
「よくないですか」
「はい」
「それで畑中さんもですね」
「信仰が大事だと」
その様にというのだ。
「思う様になりました」
「そうなんですね」
「ですから出来れば常にです」
大晦日や元旦だけでなくというのだ。
「神仏を感じたいものですね」
「ですね、それが正しいですね」
「努力していき」
「信仰もですね」
「持ちたいものです」
「私もそう思います」
小野さんも同じ考えだった。
「やはりです」
「人は信仰もないと駄目ですね」
「はい、それもないと」
「駄目ですね」
「そう思います、ですがまずは」
「今日と明日にですね」
「神仏を感じていきましょう」
「そうしてきます」
僕は笑顔で応えた、そうしてだった。
今は三人でお風呂に入った、そのうえで身体も心も奇麗にした。
第三百二十九話 完
2021・4・23
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