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私の中に猫がいる 完結

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第三章
  3-⑴

 明日、早坂さんとアスレチックフィールドに行く約束をしていたので、私は、お弁当の用意をしていたのだ。お肉を漬け込んでおいた網焼きを焼こうと思った時に、お母さんが帰ってきた。

「あら どうしたの? お肉を焼くの? なんか、お弁当作るの?」

「うん 明日、アスレチック行くの お弁当用意しようと思ってね」

「最近 お付き合いしている人? ちょくちょく出掛けるから 同じ人?」

「うん 最近ね まだ お付き合いしてるってか なんとなく」

「そう ちゃんと、お付き合いするんだったら、一度、紹介してね」

「うん そーなったらね チョット プチ足元に居たら、踏んじゃうよー 後で、あげるからー」

 その時、お父さんも帰ってきた。少し、飲んでいるみたい。

「おお いい匂いがするな 少し、くれ 飲み足りないんだ それで、一杯、やるから」

「うーん 仕方ないなぁー 父上のおおせならばー」

 私は、少し、小皿に乗せて、氷水、グラスをリビングに持って行った。

「プチ じゃまだから、お父さんからもらってよー」と、言ってしまった。

「すずり さっきから、プチって チッチじゃぁ無いの」と、お母さんが・・独り言のように言っていた。

 プチ(チッチ)は今度は、お父さんの足元にまとわりつくようにしていた。

「おう チッチ 肉が食べたいのか」と、お父さんは小さく切ってあげると、チッチはなんかうなるように喰らいついていた。

「ねぇ チッチって、こんなに肉が好きだったかしら それも、おいしそうに・・」

「好みが変わってきたんだろう うちは、肉を食べること多いから」

「だって チッチはこんなに、私達のまわりにくること無かったわよ あなたの膝にまで乗るじゃぁ無い」

「そりゃぁ 肉をやっていれば、懐いて来るヨ なぁ チッチ」と、お父さんは頭を撫でていた。

 用意はある程度出来た。後は、明日、少し早く起きて仕上げようと思っていた。

「プチ お風呂入るわよ 最近、臭いよ 洗ってあげるから」と、声を掛けると、プチ(チッチ)は付いてきた。私は、先にプチを洗うので、ブラとパンティは着けたままだった。やっぱり、なんだか、恥ずかしい。

「お母さん プチが出るから、身体拭いてあげて―」と、お風呂場から声を掛けた。

「プチ いらっしゃい こっち」とお母さんが呼んだら、よたよたと寄って行った。

「あなた 今、プチって呼んだら 寄って来たのよー」と、お母さん大きな声で・・

「君は誰? まさか、プチなの すずりの部屋にもいっているじゃぁない チッチは2階に上れなかったわ ねぇ あなた あなたたっらー おかしいと思わない?」

「うーん 気のせいだよ 思いすごし 疲れているんじゃぁないかー」

「でも チッチはこんなにおとなしく身体拭かせてくれなかったわよ」その時、プチがないたのか

「やっぱり プチよ お前、帰ってきてくれたの―」と、抱きしめているところに、私がお風呂から出て行った。

「すずり 話してちょうだい この子はプチよね」

「お母さん 何を言って居るの チッチに決まっているじゃぁ無い」

「だって あなた 時々、プチって さっきも」

「たまたま感違いするのよ プチな訳ないじゃぁ無い プチは私の心の中に居るけどね」

「すずり お母さんは、少し、酔っているんだよ 相手にするな」と、お父さんが言ってきた。

「私 もう 寝るね 明日、早いから 行くよ」と、2階に上って行くと、後ろからプチが付いてきた。

「ほらっ あれは、きっとプチよ 前にも、こんなことあったわ」とお母さんが・・

「わかった わかった プチだよ」と、お父さんも、あきらめたのか、なげやりに言っていた。
 






 
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