ドリトル先生と幸せになる犬
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第六幕その六
「お店にも手伝ってもらって」
「そうしてですね」
「どの子も確かめまして」
「どうでしたか」
「幸いです」
ほっとしたお顔での言葉でした。
「どの子もいい家庭で暮らしています」
「それはよかったですね」
「ですがこれからは」
ご主人は先生に言いました。
「二度とです」
「ふわり、チェリーみたいな子が出ない様にですね」
「ご家族に定期的にです」
「状況を聞くことにしますね」
「そうします」
絶対にというのです。
「これからは」
「そうされますね」
「どういったご家族に引き取られたかも」
「そうしてですね」
「そうしていきます」
「それがいいと思います、中にはです」
先生はご主人に言いました。
「とんでもない人もいますから」
「動物を虐待して喜ぶ人もですね」
「はい、いますから」
だからだというのです。
「これからはです」
「そうしていきますね」
「はい」
実際にというのです。
「そうしていきます」
「それがいいです、命ですから」
「気をつけないといけないですね」
「はい、この娘のご家族みたいな人達もいれば」
ふわりを見つつ言います。
「前のです」
「そうした人達もいますね」
「そして中には」
さらにというのです。
「虐待もです」
「もっと酷いですね」
「前の飼い主の人達も下手をしますと」
「そうしたことをですね」
「する様になっていたかも知れません」
「そうですか」
「そうした自分勝手で愛情のない人達は」
そうした人達はというのです。
「やがてです」
「暴力もですね」
「振るう様になっても」
「おかしくないですね」
「平気で捨てる位ですから」
「そう思います、ですから」
先生はさらに言いました。
「もうです」
「そうした人達の手に渡らない」
「そういう状況にすることですね」
「そのことを整えていけば」
そうすればというのです。
「こうした事態がかなり減ると思います」
「それでも完全にはなくならないですね」
「どうしても」
「この世に犯罪がなくならないことと同じです」
それはというのです。
「どうしても色々な状況で」
「こうしたことは起こりますか」
「折角家族にした子を捨てることは」
「そう思います、人間は業を持っています」
そうした生きものだからだというのです。
「ですから」
「どうしてもですか」
「そうしたことは起こりますか」
「ですが減らすことは出来ます」
それは可能だというのです。
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