八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第三百二十六話 歯は大事その十三
「僕はそこは一族の血をね」
「受け継いでるのね」
「間違いなくね」
「お酒のことは」
「そうだよ、何でもお酒に強いのは」
このことはだ。
「縄文系らしいけれどね」
「縄文人ね」
「日本人は元々縄文人と弥生人の混血らしいけれど」
所謂大和民族はそうらしい、そこに中国や東南アジア、南洋から来た人達の血も入っているという。朝鮮半島の人達は秦氏や長曾我部氏それに宇喜多家だ。
「縄文の人達はね」
「お酒強いの」
「そうした遺伝子があって」
それでらしい。
「強いらしいよ」
「そうなの」
「それで弥生系の人にはなくて」
「お酒に弱いのね」
「そうらしいよ、だから信長さんは」
お酒に極端に弱かったらしい、それで甘党だったとのことだ。
「弥生系の血がね」
「濃かったのね」
「肖像画を見ても」
あの教科書にも出ている面長で整った顔のそれだ。
「弥生系だね」
「あっ、そういえば」
香織さんも気付いた表情になった。
「肖像画でもね」
「教科書にも出てるね」
「それ見たらね」
「弥生系だよね」
「毛深い感じなくてね」
「線が細くて」
ただ毎日乗馬や水練、槍や弓で鍛えていたから体格は引き締まっていたことは間違いない。この辺りは戦国時代の人だ。
「そうだよね」
「美形の感じがするわね」
「実際にお顔のことでもね」
「有名だったのね」
「妹さんは絶世の美女だったし」
あのお市の方である。
「当時からね」
「お顔も評判だったのね」
「そうだったしね」
「弥生系なのね」
「あの人はね」
少なくともその血は濃かったと思う。
「それで皇室もね」
「弥生系なのね」
「時々お酒全く飲めない方がね」
「出られるのね」
「昭和帝もね」
「あの方もなの」
「お酒は駄目だったそうだから」
牛乳がお好きだったとのことだ。
「そうだったしね」
「弥生系だとお酒は弱いのね」
「だから八条家はね」
「縄文系の血が入ってるのね」
「それは間違いないと思うよ」
「そうなのね」
「まあこのことは日本人だったら誰でもだし」
日本人自体が混血しているからだ、弥生系と縄文系が。
「だからね」
「お酒に強いのね」
「それも結構ね」
「縄文系の血が濃いのね」
「外見は違うみたいだけれど」
毛深くてごつい感じの人はいなくてだ。
「それでもね」
「縄文系なのね」
「その血が濃いね」
「そういうことね」
「多分ね。実は物凄い酒豪の人もいて」
一族の中にだ。
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